卒業生「大学院生 増田沙紋さん」からのメッセージ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

卒業生「大学院生 増田沙紋さん」からのメッセージ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

FUTURE

卒業後の活躍についての紹介文

大学院生
増田 沙紋さん
東京大学大学院 総合文化研究科
国際社会科学専攻

16年間の学園生活で目標と定めた「社会をよくする人に」
東大大学院に進学し、学園の教育理念の評価の高さを知る

最高学部1年で、デンマークの研修旅行に参加し、環境に配慮した同国の社会制度を見たことは、その後の学園生活に大きな影響を与えてくれました。2年次ではネパールワークキャンプを経験し、生活環境を考え、社会を客観的に分析する方法を学びたいと思いました。そこで「環境と経済・社会」のゼミに所属して、埼玉県の名栗地域に何度も足を運んでグループ研究を行いました。名栗地域では、20名以上の方々にお話をうかがいましたが、人の話を根気よくうかがい、整理、分析することの面白さや、一人ひとりの意見から、その地域の文化や伝統が見えてくることなど、豊かな学びがありました。
初等部から16年間、自由学園にお世話になった私にとって、共に学園生活を送った仲間との関係は家族のようです。「同志・同学・同行の友」は、均一化された生活を目指すことではなく、精神的な判断基準や取り組みの姿勢を学び合うことでした。
そして東大大学院で学ぶ今、自由学園における教育の、評価の高さを実感しています。当初は大学ではない学園について説明する大変さはありましたが、現在では学歴に執着しない潔さを持てるようになりました。生涯にわたって、ワーズワースの「質素な生活、高尚な思想」を目標に、将来につながる『今』を丁寧に生きたいと思います。

2016年3月卒業(女子部92回生)。卒業研究テーマ:「多様性」が生み出す地域の持続可能性に関する研究~新名栗フィールドでの活動の発展に向けて。学外研修:Missionaries of Charity Mother House (インド)でのボランティア活動。学生委員会副委員長。ウィンドオーケストラ・転回部所属。