学園長メッセージ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

学園長メッセージ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

自由学園について

学園長メッセージ

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学園長 更科幸一

学園長
更科 幸一

希望の学校に

自由学園が日本の、そして世界の教育の希望となる学校でありたい。
私は心からそう願っています。
自由学園は100年以上前に、教育を通じてより良い社会をつくるという理念を掲げて創立された学校です。
それから一世紀、我々はいまも困難を抱える社会に生きています。
むしろ、グローバル経済と新自由主義により差別や分断が強まり、社会的に弱い立場の人はさらに虐げられ、人間中心の世界で、地球は悲鳴をあげています。
そしてそうした人間の世界は、個別化、孤立化が進み、社会という構造を保てなくなってきています。
クリスチャンである創立者羽仁もと子は、自由学園を「神の国の公器」と言い表しました。自由学園の変わらぬ使命は、地の塩世の光として、より良い社会をつくることです。より良い社会とは何か。私が考えうる限りのそれは、キリスト教の精神を土台として、人と人が緩やかにつながり合い、本来人間のなかにある相互扶助の精神により、愛し助け合うことが当たり前にできる社会です。
また地球上のすべての動植物に対してやさしい生き方を選ぶことができる社会です。
その、いわば当たり前の社会を本気になって創造し、学びを通じて社会に働きかけていく場が自由学園です。
それは決して簡単ではありません。きれいごとと見られることも1回や2回ではないでしょう。
それでも私が希望を持てるのは、学園に属する学生・生徒・児童・幼児の一人ひとりのなかに、確かにその芽があることを感じるからに他なりません。そしてまた学園に属する教員、職員、学園に連なる卒業生や保護者の方々お一人おひとりが力を合わせて共に歩んでくださることを信じてやまないからでもあります。
具体的に、推進力を持って、ただし表面的な解決や目先の成果にとらわれず、理想の実現のために尽力してまいります。
どうぞこれからも変わらず、自由学園を応援していただきたくお願い申し上げます。