4月12日 自由学園女子部・男子部(中等科・高等科)入学式/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

4月12日 自由学園女子部・男子部(中等科・高等科)入学式/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

4月12日 自由学園女子部・男子部(中等科・高等科)入学式

2016年4月14日

晴天に恵まれた4月12日(火)、八重桜が満開となり、樹々の芽吹きの緑が美しい自由学園で、第96回入学式が行われました。
在校生の演奏するマーチにのって、女子部と男子部の中等科、高等科に入学した新入生が入場すると、会場の記念講堂は、新入生のご家族、在校生、教職員ほか、学園関係者らのあたたかい拍手に包まれました。新入生の先導は、高等科3年生が務めています。
新入生の氏名点呼をし、高橋和也学園長により「これらの人々を自由学園の名において、『同志、同学、同行の友』として、また『兄弟姉妹』として受け入れることを宣言します。」との入学宣言がなされました。

入場し整列する新入生

入場し整列する新入生

八重桜咲く記念講堂(会場)

八重桜咲く記念講堂(会場)

 

 

 

 


式次第

新入生入場
国歌
新入生氏名点呼
入学宣言
讃美歌 74番 (自由学園が創立された時に歌われた讃美歌)
聖書  ヨハネによる福音書8章 31節~36節 (自由学園の校名の由来である聖書の箇所)
式辞 学園長 高橋和也
歓迎の言葉 最高学部(大学部)委員長
校歌 「自由をめざして」
新入生退場

高橋学園長のお話

高橋学園長のお話

各部生徒代表(最高学部委員長)の歓迎の言葉

各部生徒代表(最高学部委員長)の歓迎の言葉

 

 

 

 


高橋和也学園長の式辞から

高橋学園長は、「同志、同学、同行の友」の意味について、また自由学園が何を目指して存在しているのかについて、新入生に語りました。
(詳細は、「学園新聞」に掲載予定です。)

「同志、同学、同行の友」とは、文字通りに簡単に説明すれば、同じ志を持って、共に学び、共に生活する友、ということです。志とは心が指す方向ということですが、同志の友とは、同じ願い、同じ祈りを持つ友ということができるでしょう。自由学園は創立者羽仁もと子先生の言葉「思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ」を大切にしていますが、これは、自分の頭で考え、自らの手でよい生活を創り出し、真理を祈り求めつつ歩む、理想の生き方を示した言葉です。順番は違いますが「同志、同学、同行の友」とは、「思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ」、頭と体と心を使って共に学び合い育て合う友ということもできると思います。

自由学園の志は何か、何を目指している学校なのかというと、以下の二つのことがあります。
1.「真の自由人」を育てる学校
新入生の皆さんは自分でほしいと思って命を手に入れたわけではない。誰も皆、命は与えられたものです。そしていつかは返すものです。
命のすばらしいところは、命はこう使わなくてはならないと決められているわけではなく、どのようにその命を使うかは一人ひとりに自由を与えられているということです。左を選ぶのか、右を選ぶのか、朝は早起きをするのか布団にもぐりこむのか、皆さんは毎日いろいろな場面で、自分で選んでしていることが沢山あります。自由学園は、与えられた命と自由を、どうやって使うのかを考え、いいな、よかったなと気持ちよく思えるように、そして周囲の人にとってもそうであるように、命と自由の使い方を学ぶ学校です。それも友だちやご家族や先生たちに気に入ってもらえるようにということだけでなく、神様にいいねと言っていただけるようにと目指していくのが、真の自由人です。その学びは一生涯続きます。皆さんだけでなく、ここにいる大人も皆同じです。そのための先生はイエス・キリストです。聖書には、イエス・キリストがどのように生きたか、神様が願っていることをキリストがどのように伝えたかが書かれているので、ぜひ聖書をよく読んで学んでください。自由学園はキリストをただ一人の先生とする学校です。

2.神の国の実現を目指す学校
イエス・キリストが人々に話した「神の国」はどこにあるのでしょうか?それぞれが自分なりに天の上にあるとか、イメージしていることがあるかもしれません。しかし、聖書には、神の国は見える形では来ない。あなたたちの間にあるのだと書かれています。隣の人との間に、多くの友との間に、毎日の生活の中に、神の国を実現するのは、私たち一人ひとりなのです。今日の入学式を迎えるために、在校生たちは掃除をしたり、受付の準備をしたり、さまざまな仕事をしました。それをどのようにするのか、どうやったら新入生や皆にとって気持ちがよいかを考えたり、上級生も下級生も一緒になって仕事をしたりしました。そのような一つ一つの行いの中に、神の国が実現できるようにしていきたいと思うのです。すぐには答えの出ないこともあると思いますが、目に見えないけれども、神様はいつでも共にいらっしゃり、導いて支えてくださっていることを覚えていてほしいと思います。

自由学園は、一生の友ができる学校とよく言われますが、私は友よりもさらに近しい兄弟姉妹のような存在ではないかと思うのです。なぜなら友は自分で選ぶことができますが、兄弟姉妹は与えられるもので、自分で選ぶわけではないからです。そういう意味で、自由学園に入学してここに集い、志を共にし、共に学び、共に生活する友だちは、神様に与えられた兄弟姉妹のような存在であると思い、今日は、皆さんを「同志 同学 同行の友」であると共に「兄弟姉妹」として受け入れると入学宣言をしました。
今日この学校に新しい兄弟姉妹が与えられたことを私は心からうれしく思っています。皆さんで力を合わせてご一緒にこの学校をよい学校にしていきましょう。
最後にもう一度、新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。

*****

入学式のあと、父母会主催の新入生父母歓迎会が開かれました。女子部・男子部・最高学部の父母会委員を中心に準備された手づくりの昼食を囲み、在校生父母や新入生の父母代表の方のお話などを伺い、和やかなひと時を過ごしました。
午後は、今日から家を離れ、寮にはいる新入生を上級生たちが迎える入寮式が行われました。

新入生父母歓迎会会場

新入生父母歓迎会会場

在校生父母手作りの昼食

在校生父母手作りの昼食

 

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