12月18日、今朝は中等科以上の生徒学生が記念講堂に集い、廣瀬薫牧師をお招きしてクリスマス礼拝をしました。
讃美歌 124番 112番
聖書 ルカによる福音書第1章より
廣瀬牧師は「クリスマスを受けとめた生き方」と題して、本当のクリスマスとはどういうことなのかを問いかけて下さいました。
さまざまなお話の中で、まだ人種差別があった1960年代のアメリカで、白人の小学校に一人入学することになった6歳の黒人の少女ルビー・ブリッジスの話をして下さいました。
ルビーは毎朝登校中に、学校に行くなと多くの人々から悪口を浴びせられ、ものを投げつけられるなどされていました。
ある朝登校中の様子を遠くから見ていた教師に、何を言っていたのかと問われて、私は祈っていたのですと言い、さらに聞かれて話した祈りのことばは次のようなものでした。
「神様、お願いします。 あの人たちをお赦し下さい。
あの人たちはいけないことを言っていても、自分たちが何をしているのか知らないからです。
ですから、赦してあげてください。
ずっと前に人々があなたにひどい事を言った時、あなたがあの人たちをお赦しになったように。」
廣瀬牧師は、このことばは、十字架にかかったイエス・キリストのことば「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカによる福音書第23章34節)と同じであることを指摘され、6歳の子どもがこのような思いを持つことができたのは、心の中にイエスキリストがいて、そこから力をいただけたからと話されました。
アメリカは人種差別の時代は終わっています。しかしそれはルビーのような多くの人々の祈りと実行により変わってきたことです。自由学園創立者の羽仁もと子先生は「よいことは必ずできる」と言われました。ぜひ皆さんで世界を良くしていきましょうと話されました。
最後に以下の3つのことばを話してくださり、お祈りをして礼拝を終わりました。
1.本当の自分を生きましょう。
2.心にキリストを迎えましょう。
3.それは世界を変える力を持っています。
その後午前中に父母の方、お客様をお迎えし、クリスマス音楽会を開きました。
数々の合唱、ウィンド・オーケストラ、弦楽合奏による演奏でクリスマスをお祝いしました。
プログラムはこちらをご覧下さい。→2013年度 自由学園クリスマス音楽会プログラム