今週の1冊『「幼児生活団」という奇跡』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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今週の1冊『「幼児生活団」という奇跡』

2023年7月17日

2023年7月17
『「幼児生活団」という奇跡』取材・執筆 久保和史
制作:神戸友の会幼児生活団の足跡を残す有志の会
全国各地にあった友の会の幼児生活団は、今年の3月ですべて閉じました。神戸友の会幼児生活団(以下生活団)もその一つです。この本は、元新聞記者であり、自身のお子さんも生活団の卒業生である著者が、生活団の最後の3年間を取材し、まとめたものです。制作には、現役・卒業生の保護者が協力してあたりました。生活団の理念や活動、子どもや親たちがそこから受け取ったもの、指導者の思いなどがありのままに表現されています。
幼児生活団は1939年、東京・目白に前年開催の「幼児生活展覧会」の内容を実践する場として創設され、その後全国の友の会員や卒業生によって各地につくられました。その土台となったのは、羽仁もと子の「をさなごを発見せよ」(『婦人之友』1938年8月号別冊)でした。子どもは生まれながらにして自ら成長しようとする力を持っている。大人はそれを信じて、環境をつくりたい。この思想の下、もと子の長女・説子が中心となって初期の生活団の実践が行われましたが、子どもを独立した個人として認め、信じて待つ、という基本的な態度は、80年後も受け継がれていたことが同書から伝わってきました。
情報が多い現代社会において、それゆえに迷いも多くなった親の私たちに、「ここをまず大事にしてみたらどうかな」と、優しく提案してくれている内容となっています。

※東京池袋にある全国友の会にて、「幼児生活団 そしてこれから」展覧会 が7月27日~29日に開催されます。詳しくはこちらから

 

 

 

 

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