今週の1冊『指と耳で見る、目と手で聞く 視覚障害・聴覚障害のある人の暮らす世界』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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図書館 お知らせ・近況

今週の1冊『指と耳で見る、目と手で聞く 視覚障害・聴覚障害のある人の暮らす世界』

2023年6月26日

2023年6月26日
『指と耳で見る、目と手で聞く 視覚障害・聴覚障害のある人の暮らす世界』 金治直美 著 ペリカン社
「障害」と、ひとくくりになっているか、視覚障害、聴覚障害と別れている本が多い中で、この本はその両方についてとても分かりやすい情報を提供してくれます。
初めに、著者がこの本を書くきっかけは、手話で会話している人たちの手を「美しい」と思ったこと、と書かれています。聴覚障害のある人のインタビューでは、「第1言語が手話」ですと、書かれていました。実際に視覚・聴覚に障害がある人の話を聞き、それぞれの世界や文化を紹介して、みんなが一緒に暮らすために何をしていけるか考えていきます。障害のあることを「特別」としてしまわない、多様性に対応するのは考え方を変換していくところからだと訴えているのです。
最後にも、自分も手話を使えたなら、手話による「拍手は、両腕を挙げて手を回転させるそうです。大勢の人が一斉に動かす手の波はどんなに美しいものでしょう」とありました。
同じ社会で暮らしていながら、より多く不便を感じている人がいるのなら、助けてあげたいと思う、そのような自然な気持ちで障害について考させてくれる本です。

 

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