今週の1冊『物語「教育」誤訳のままで大丈夫!?』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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今週の1冊『物語「教育」誤訳のままで大丈夫!?』

2023年6月19日

2023年6月19日
『物語「教育」誤訳のままで大丈夫!?』 成田喜一郎著 キーステージ21
なかなか刺激的なタイトルです。「education」=「教育」は誤訳なの?!と思われた方へ、ぜひ本書の一読をおすすめします。著者は2021年度までの4年間、自由学園最高学部で特任教授(兼副学園長)として講義をし、また現場の先生方と共に、学びのデザインをさまざまな方向から試みました。この本ではその実践をはじめとし、自由学園以外の多くの学校の先生方との協働、そして子どもたちとの協働について描かれています。著者は大学院卒業後、学校や大学での教員の経験を通して、生徒学生からたくさんの刺激を受け、同時に多くの先生方との交流や学びを通じて「未来からデザインする」ことを試み、「ライフヒストリーデザイン曼荼羅」を開発します。その活用の実例には、学園の最高学部生のものも挙げられています。こうして多くの大人や子どもとの対話を重ね、そこからさまざまな実践や思考の場をつくってきた著者が生み出した、「education」の訳語とは? それはどうぞ本書でご確認ください。ヒントの一つはこの言葉の語源がラテン語の「educere」であり「引き出す」「呼び起こす」という意味がある、ということでしょうか。なお、言葉の意味といえば、本書で紹介されている学園最高学部の田口玄一郎先生の「歴史」という言葉の意味についての解釈がひじょうに示唆に富んでいました。そちらもぜひチェックしてみてください。

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