今週の1冊「ヴィオラ母さん」/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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今週の1冊「ヴィオラ母さん」

2023年7月3日

2023年7月3
『ヴィオラ母さん』 ヤマザキマリ 文藝春秋
 「こういう生き方はかっこいいな」と思わされる1冊。著者は映画化もされた『テルマエ・ロマエ』の原作者です。本書の副題は「私を育てた破天荒な母・リョウコ」ですが、本文を読んでいくと、確かに、破天荒とはこの人のためにある言葉なのでは…と思ってしまうほど、その生き方はある意味型破りです。
 1933年、鵠沼に生れたリョウコはお嬢様育ち。女学校、女子大学を卒業して会計事務所へ就職しますが、あるきっかけからヴィオラを持って単身北海道へ。両親は大反対でしたから、家出も同然です。当地の楽団への入団後、指揮者の男性と結婚し、マリが生まれますが、男性とは死別。その後再婚しマリの妹が生まれるも離婚(しかしとあるきっかけから姑とは同居します)。ヤマザキ家の北海道での生活は、時に周りを驚かせる要素満載だったのですが、リョウコはそんなことは一切気にせず、自分で考え、自分の足で立って生きていきます。本当に自立した大人とはこういう人のことを言うのだろうなと思わされました。そんな母の元で育ったマリは、どんな人になったのか? それは『国境のない生き方』(小学館新書2015年)や『「自由」の危機』(集英社新書2021年)でご確認ください。

 

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