今週の1冊「#マイネーム」/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

今週の1冊「#マイネーム」/図書館 お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

図書館 お知らせ・近況

今週の1冊「#マイネーム」

2022年9月19日

2022年9月18日
『#マイネーム (ハッシュタグ・マイネーム)』
 黒川 裕子 作 さ・え・ら書房
挑むようこちらに目を向ける女子生徒のカバーイラスト!
そのインパクトのためか、「目が合って買った」と話題にもなっている本でもあります。
作品全体を通してSNSとリアルな学校生活が混じり合い、並行してお話が進んでいく現代ならではの内容です。海とキャベツの町、千葉県銚子市にくらす中学一年生の明音(みおん)は、両親の離婚によって名字が変わったばかり。入学した杜中(モリチュー)では“さんづけ”運動がはじまり、新しい名字が強調されることに。そんなとき、SNSで、地元中学生限定のスレッド【自分の名前がきらいなやつ集まれ #マイネーム 】に出会います。スレッド主のビオが、“さんづけ”運動に反対して、自分の呼ばれたい名前の名札をつけようと呼びかけると、名前にそれぞれの不満を抱える明音たち一年生は熱狂し、そして・・・。
このお話では、選択的夫婦別姓問題や、在日コリアンのコリアンネームやヘイト問題など、社会的な問題も描かれています。でも舞台となっている町の雰囲気や生徒たちが使う銚子の言葉が、深刻なこれらの問題を包み込んで、おおらかでユーモアのある物語に仕上がっていると思います。

 

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