3月11日(土) 第101回自由学園卒業式/お知らせ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

3月11日(土) 第101回自由学園卒業式/お知らせ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

お知らせ

3月11日(土) 第101回自由学園卒業式

2023年3月11日

2023年3月11日(土)、春らしい穏やかな晴天に恵まれた本日午前10時半より、自由学園卒業式が記念講堂で行われ、最高学部4年課程の男子女子17名、2年課程の女子3名が卒業いたしました。


会場に入場した新卒業生。ステージ中央は、左から来賓 永田佳之様・学園長 高橋和也・理事長 村山順吉

創立100周年を越えて次の100年に向けて歩み始めた自由学園の第101回目の卒業式となりました。
新型コロナウィルス感染症の勢いが少し収まってきたので、本日は新卒業生とその保護者をはじめご家族の方々、教職員、最高学部学生が会場に集うことにしました。男子部・女子部の在校生は代表のクラスが会場に列席し、それ以外の人たちはZOOMを通して卒業式に参加しました。
在校生の演奏で新卒業生が入場すると、あたたかい拍手で会場が包まれました。

■第101回卒業式プログラム
新卒業生入場
聖書朗読 ヨハネによる福音書8章より(自由学園の校名の由来となった箇所)
讃美歌405番 新卒業生
卒業証書授与
卒業に際して 新卒業生代表
卒業生におくる言葉 学園長 高橋 和也
来賓祝辞 永田 佳之様( 聖心女子大学現代教養学部教育学科教授)
卒業研究報告
校歌 自由をめざして
新卒業生退場

■卒業式の様子から


  • 聖書朗読の後、讃美歌を歌う新卒業生

  • バラと学園に咲くミモザが会場を彩る

  • 卒業証書を読み上げる高橋学園長

  • 卒業証書授与

  • 4年課程新卒業生
    「卒業に際して」大藪ゆめ実

  • 2年課程新卒業生
    「卒業に際して」杉田春風

  • 卒業生におくる言葉 学園長 髙橋和也

  • 来賓祝辞 永田佳之様

  • 卒業研究報告
    4年課程竹下楓華 2年課程大串千里

  • 式を終えて新卒業生を送り出す学園長


卒業式の最後に会場の全員で校歌「自由をめざして」を歌う。

本日4年課程を卒業した新卒業生が自由学園の男子部・女子部中等科に入学したのは、東日本大震災の2年後です。
今日3月11日は12年前に東日本大震災が発生した日ですので、そのことを想い、卒業式を始める前に新卒業生も含めて来場された皆さまで黙とうを捧げました。
震災からの復興、地球温暖化の問題、多様性に関する課題、コロナ禍、世界中が心配し不安を感じているウクライナへのロシアの侵攻など、この10年は自由学園も日本・世界にある様々な課題と共にあり、これまで経験したことのない事態に対応しながら、生徒学生・教師が共に乗り越えてきました。そのような経験を共にしてきた新卒業生の皆さんには、自由学園の生活で折々に考え行ってきたこと、友と協力して学んできたことを大事にして、これから社会に出て発揮していかれますようにと願います。

高橋和也学園長は、ノーマ・フィールドさんが語った「平和の模索のためには理想に対する執念が必要」ということばを引いて、困難の中でも理想を持って歩もうと新卒業生に励ましの言葉をおくりました。よりよい社会とは何か、よりよい社会を創るためには何をすべきか等、答えのない問題に常に向き合い考え続けていくことを、新卒業生は体験を通して自由学園で学んできました。ものごとを判断する上で必要となる教養とは何か。自由学園のリベラルアーツは、広い分野の学問・芸術等を学ぶことで与えられる教養にとどまらず、創立者の言った「生活即教育」、身の回りにあるあらゆることを通して体験と共に学び感じることで得られることを併せた教養であると語り、これまでの学園での学びの上に立って、新卒業生がこれから活躍されることへの期待を述べました。
その後、来賓の永田佳之様よりご祝辞を頂きました。様々な課題・問題を前にした時に目の前のことに捉われるのではなく、視点をもっと広く高く、宇宙から地球を眺めるような視点に変えて考える「問題意識の地球化」をしていくことがますます大事になると、様々な例からお話しくださいました。永田様が長く関わっていらっしゃるユネスコの憲章にある”since wars begin in the minds of men, it is in the minds of men that the defences of peace must be constructed.” 日本語訳「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。 」という言葉の背景もご紹介くださいました。

式の最後に、高橋学園長が新卒業生に「行ってらっしゃい」と送り出すと、新卒業生は「行ってきます!」と答えて、会場を後にしました。
多くの方々のお力添えにより、今年度も無事卒業生を送り出すことができましたことを感謝いたします。


会場の記念講堂周辺のオカメザクラが満開となりました。

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