『子供之友』原画展「描かれた大正モダン・キッズ」のご案内/お知らせ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

『子供之友』原画展「描かれた大正モダン・キッズ」のご案内/お知らせ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

お知らせ

『子供之友』原画展「描かれた大正モダン・キッズ」のご案内

2016年3月14日

 子供之友原画展ちらし 表
婦人之友社、自由学園の創立者である羽仁もと子・吉一夫妻により、1914年から1943年まで発行された『子供之友』(婦人之友社発行)の原画展が、板橋区立美術館とNHKプロモーションの主催により開催されています。ぜひこの機会にご覧下さい。

「描かれた大正モダン・キッズ」~婦人之友社『子供之友』原画展
日時:2016年2月20日(土)~3月27日(日)
月曜日休館、ただし3月22日の祝日は開館、翌23日が休館
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
会場:板橋区立美術館  東京都板橋区赤塚5-34-27
アクセス

観覧料:一般650円 高校・大学生450円
小・中学生200円 (小・中学生は土曜日のみ観覧無料)

主催:板橋区立美術館、NHKプロモーション
制作協力:NHKプラネット中部
特別協力:婦人之友社
協力:愛知学泉大学
後援:一般社団法人日本国際児童図書評議会(JBBY)絵本学会

■詳細は以下の原画展関連ページをご覧ください。
板橋区美術館
婦人之友社

■チラシ画像(PDF画像が別ウィンドウで開きます。)
「子供之友原画展ちらし」PDF画像

以下、自由学園と『子供之友』のつながりの一端をご紹介します。

■『子供之友』と自由学園
月刊誌『子供之友』は、羽仁もと子、吉一によって1914年(大正3年)に創刊され、第2次世界大戦下の1943年(昭和18年)まで発刊されました。
その30年間は、羽仁夫妻が自由学園を創立(大正10年)し、当初女学校で始まった学園を、幼児から大学部までの一貫教育の学校にまで発展させつつあった時期と重なっています。(大学部のみ戦後に設立)

昭和4年には初等部を創設。
昭和13年には婦人之友社創業35年記念として「幼児生活展覧会」が開催され、
翌昭和14年に幼児生活団(現在の自由学園幼児生活団幼稚園)が創設されており、『子供之友』には、自由学園の教育理念とも言える羽仁もと子の幼少期の教育の思想がこめられています。

婦人之友社から発行された『子供之友』と、自由学園や友の会との関係には密接なものがありました。
たとえば、自由学園草創期から美術科主任をつとめた山本鼎は、1923年から「自由画」選評を10年近くもほぼ毎月担当し、その後も1942年まで子供の絵や図案の選評を行いました。また、自由学園工芸研究所(現在は自由学園生活工芸研究所) による図案指導、誌上デンマーク体操、初等部生徒の勉強の様子、幼児生活団や北京生活学校など、学園教育が直接間接に反映された誌面作りも特徴の一つといえるでしょう。
さらに、全国友の会の成立(1930年)と同時期に「甲子上太郎会」(『子供之友』愛読者による子どもの集まり)が結成され、雑誌を中心に子どもたちが互いに結びつき、共によりよい生活を自主的に励むことが目指されました。『子供之友』のなかには、羽仁夫妻が取り組んだ様々な事業や教育実践が凝縮されているといえるかもしれません。

ぜひ会場にお運びくださり、当時の子どもたちの感性を育んだであろう素晴らしい原画の数々ともに、自由学園の教育に今も生き続けている羽仁もと子の子どもたちへの願いも感じ取っていただけましたら幸いです。

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