サイボウズ元副社長山田理さんの主宰するKTゲームチェンジャーズのネットワーキングイベントに参加させて頂きました。目指すゲームチェンジは、自ら仕事を起こす人を増やし、一人ひとりの働き方を主体的なものに変えて行き、社会や人生をより豊かなものにしていこうというもの。
自由学園の体操会においで下さり、教育や社会についての話で盛り上がったことから今回お誘いいただき、山田さんにお会いしお話を伺うつもりで出かけました。
ところがオープニング、「本日のタイムテーブル」説明で「今日のメインは自由学園学園長高橋和也さんとのパネルディスカッションですよー」との説明にびっくり。なんと、お話をする時間を設定してくださっていました。
山田さんの質問に応じ、それにお答えする形でお話しさせていただきました。
用意された正解としての知識をいかにたくさん覚えたかによって生徒を評価し序列化してきた学校。しかし画一的な学校のあり方は今社会や子どもの現実からずれてしまっていること。
100年前の創立時、資格重視・学歴重視の日本にあって、自由学園は無資格の各種学校としての人間教育にチャレンジ。敗戦後来日したアメリカの教育政策者たちがその教育の価値を高く評価したこと。生徒たち自身が自ら問いを立て、学び深める意欲を育てる教育を目指して奮闘し、さまざまな分野で活躍する卒業生を送り出してきたこと。
現在の高校生の「飛び級社会人」プログラムや大学部での学生による起業へのチャレンジのこと。
また自分で考えことを起こす人がもっと育っていく社会にしたいという山田さんの思い、そしてそれにはチャレンジし失敗が重ねられる環境が必要という考えに共感したことなどお話させていただきました。
その後の交流では、塾、子ども支援、福祉などをなさっている方々をはじめ、さまざまな取り組みをなさっている方々からお声がけいただき、お話を伺い、新しいつながりをいただきました。
会の終了近くにお話くださったのは、和泉流の狂言を継ぐ十世・三宅藤九郎さん。600年近い狂言の歴史の中で2人目となる女性狂言師と伺い、驚きました。
さらに英語、スペイン語での狂言にも取り組み、日本の伝統の「笑い」の世界を、世界の普遍的な「笑い」へと進化させているというお話に、スケールの大きなチャレンジ精神を感じました。教育現場でご一緒に、とお声がけいただいたこともうれしいことでした。
高橋和也Facebook 2023年11月12日