カイコの観察と実験/近況 - 自由学園 女子部/東京の私立中学・高校

カイコの観察と実験/近況 - 東京の私立中学・高校【自由学園 女子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

近況

カイコの観察と実験

2009年6月17日

高等科2年生は週2時間生物の時間があります。
1学期は昆虫を対象に、学習を進めています。
地球上の種の3/4を占めるともいわれる昆虫類への理解を深める機会としています。
昆虫を苦手とする生徒は増えています。しかし、社会性昆虫の仲間のミツバチの生活を学んでいくうちに自然と距離が近くなり興味を持てるようになってくるようです。
その後カイコの観察に入ります。
1)カイコ5齢幼虫の外部形態の観察にはゆっくりと2時間かけます。全体から各部分まで、肉眼と実体顕微鏡を使いながら、スケッチをとり集中した時間を過ごします。
  
2)カイコの内部形態の観察では始めて生きている個体を使う実験と向かい合います。
複雑な思いの中、深く麻酔され、解剖皿に載せられたカイコを解剖していきます。熟蚕になっているカイコを使うので絹糸線(繭を作る生糸の元になる絹のタンパク質をつくるところ)からテグスをつくります。
どの個体も美しく丁寧に解剖されていきました。事前に解剖図をみていても、実際の器官のようすに圧倒されていました。シンプルで美しいと感心していました。
外部、内部の形態観察はともに形態と機能が見事に関連していることを理解できる良い機会です。緊張感の中、しーんという音が聞こえる程集中して観察しスケッチをとっていました。
スケッチから観察の視点の正確さがよく分かります。見事なスケッチが数多く提出されました。
2週間後、2つのテーマを1つのレポートとしてまとめ提出します。


 

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