ゼミナール - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

ゼミナール - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

カリキュラム

ゼミナール

研究・実習カリキュラム

専門力を養いつつ専門の枠を超えた創造的探究力を培う「領域横断研究」
人を大事にし,社会への新たな構想を持つ経営者・起業家たる資質を養う「経営実践研究」~3・4年生 ゼミナール~

3年生と4年生は「領域横断研究」「経営実践研究」のいずれかのゼミに所属します。最高学部が目指すのは、あらゆる場所で役立つ実力をつける教育です。 本学園のリベラルアーツは、専門教育によって専門家を育てるのではなく、どのような専門家にも欠かせない知識、学力、問題解決力の基礎をつくり、総合力と応用力を身につけます。異なる領域に興味を持つ学生、そして教員が共に研究する「領域横断研究」「経営実践研究」は、「個」の持つ創造性を拡げます。

個々の研究を重ねあい、複数の領域をコーディネートする学び方

  • 他大学の通常の演習方法

    専門性の高い演習が行われますが、研究は個々になされます。学生同士の研究が「点」で触れ合うスタイルです。

  • 自由学園の「研究」

    個人研究を重ねあい、共通テーマを見出して、新たな視点、未知の展開を生み出します。コミュニケーション力を必要とする研究スタイルです。

領域横断型研究について

「領域横断型研究」は、「フィールドサイエンス」「ヒューマンサイエンス」「データサイエンス」「ライフスタイル」の4つのゼミから成り、各ゼミは1名の主任教員と1~2名の副主任教員で担当します。

  • フィールドサイエンス:環境(自然)・経済・社会・倫理などの視点による多様なフィールド研究を展開します。SDGsなどグローバル・超長期の視野は保持しつつ、地域でのフィールド観察・調査・実験などと、自由学園の実験室内外での観察・実験・分析、飼育栽培、ものづくりなどとの往復を通して、学びを深化・進化させます。
  • ヒューマンサイエンス:世界と日本の平和・開発・人権・文化・教育について、それがすべて繋がっていることを具体的に理解してもらうことをゼミのねらいとします。世界と日本の現状に対する知識を増やすと同時に、もっと理解するためにはどのような学問を身につけなければならないか、実際の活動を組み合わせながら考えます。
  • データサイエンス:周囲に満ち溢れる事象をつぶさに観察し、分析しつくし、自分なりの知を作り上げます。数学的モデルを構築して現実問題にアプローチできるようになることがねらいですが、人類が創出してきた文化の蓄積を利活用するデジタルアーカイブズ構築なども行っています。知を表現・発信するためのアーティスティックデザインも探求します。
  • ライフスタイル:創設者の理念を現代に生かしつつ、これからのライフスタイルはどのように在るべきかについて「持続性ある社会を作る―Quality of Lifeを考える―」をテーマに、自分たちが生きる現代の社会と生活の課題を見出し、社会として、個人としての望ましいこれからのライフスタイルを描き、具体的な形にします。

特徴1 学問領域を横断し、幅広い視野から研究を進める

学生の興味関心と、指導教員陣の専門分野は多岐にわたっています。専門カリキュラムとして開講する数々の講義科目も、それぞれの研究に資するものです。研究内容によっては、学外の機関・専門家などに協力や助言を求めることもあります。

特徴2 グループで研究を行う

グループで研究に取り組むことによって、1人では気づかなかった視点や発見に出会い、仲間と切磋琢磨しながら研究の質を高めます。

特徴3 生活と研究の融合を目指す

自由学園は"いのち"と"自由"を使ってどのように自分らしく生きていくかを学ぶ学校です。高等科までの学びでは、教室や机の上での学びにとどまらず、生活、自然、社会のすべてを学びの場とする"生活即教育"を受けてきました。最高学部前期課程では,さらにヒューマニズム精神に基づく文理融合型リベラルアーツ教育を受けました。領域横断研究はこれらの学びの集大成となる実践活動です。"生活即教育"を通して見出した諸課題に向き合い、必要な知識・理論を吸収し、他人や社会と協働し、解決のために研究することで、時間軸(生涯)、空間軸(地域・国際)の広がりをもった豊かな創造性を形成します。学問が先にありの応用ではなく、課題発見が先にあり、解決に必要な知識・技術を修得するという学びです。そのために必要な過程は前期課程までにすでに体得済みです。

経営実践研究について

「経営実践研究」は、「マネジメント」ゼミから成り、ゼミは1名の主任教員と2名の副主任教員で担当します。

  • マネジメント:中小企業の次世代経営者および起業する人、社会貢献団体(NPO)を経営できる人などの育成を目的にしたゼミです。フィールド・メソッド(学外研修制度を活用して企業や団体で研修)とケース・メソッドで進めます。3年次に企業・団体へのインターンシップによるフィールド・メソッドを義務付けます。インターンシップ先のオリエンテーションに基づき、研修終了後に4年次の研究テーマおよび研究方法を決めます。

経営実践研究のカリキュラム体系

経営実践研究は、図のように、「マネジメントゼミ」を「マネジメント講座」と「専門講義科目」が下支えします。これらは学生だけでなく、社会人も参加する講義です。「マネジメント講座」は "人を大事にする経営" を実践している著名二世経営者や卒業生経営者の講話を聴き、経営者の思考や姿勢を学びます。 「専門講義科目」は、経営学、マーケティング、財務、人材マネジメント、コンプライアンスなど経営に必要な知識を習得します。

経営実践研究のカリキュラム体系