高等科１年生は、寮に宿泊しながら地域の福祉施設等での実習を行なっています。地域で行なわれている様々な取り組みを知ること、その実習を通じて多くの人の生き方や考え方に触れることを目的としています。
高齢者の方の施設や障がいを持った方の施設にもお伺いするので、８月３１日に「認知症サポーター養成講座」を、９月１日に「車椅子等疑似体験」をそれぞれ受講しました。９つの施設に分かれて行なうグループ活動は、生徒たちにとって発見や気づき、戸惑いの連続であったようです。夜にはその日に行なったことを聴きあい、共有する時間を持ちました。その時間以外にも寮の食事の時間などには「どんなことやったの？」「自分はこんなふうに思った」と自然に聴きあっていました。
１日の夜には、「湘南まちいくプロジェクト」の古田雄一様をお招きしてお話しをしていただきました。湘南地域や石巻、高槻で行なわれている高校生が地域や社会に働きかけている事例を通して、「高校生にも社会に対して問題意識を持ったらそれを変えていくことができる」「自分ひとりで動くのではなく、仲間や大人と連携していくことが大切」とお話しをしてくださいました。お話しを伺ったあとには生徒たちのなかで「どんなことを感じたか」「日常疑問に思っていること」について出し合いました。批判的な意見も含めて自分のなかで意見を持つことの大切さを考える機会になりました。
お世話になった「認知症サポーターキャラバンメイト」の皆様、「シニアアシスト・おもいやり」の皆様、古田雄一様に御礼申し上げます。
