中等科2年生 音楽会を背後で支える/近況 - 自由学園 男子部/東京の私立中学・高校

中等科2年生 音楽会を背後で支える/近況 - 東京の私立中学・高校【自由学園 男子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

近況

中等科2年生 音楽会を背後で支える

2006年12月2日

11月30日(木)に東京芸術劇場で全校の音楽会が行われた。中等科2年生は演目の合間にステージ上で使うピアノなどの大きな楽器の出し入れと、演奏者の使う椅子と譜面台を指定の位置に並べる役目を立派に果たした。この日のために、最高学部学生の指導の下に練習を繰り返し、クラス全員が息を合わせてよい働きが出来た。音楽会を背後から支える役目であったが、大切な役目であり、この責任を通してクラスが一回り成長することができた。


小雨が降り出した11月30日(木)朝、池袋にある東京芸術劇場前に34人の中等科2年生が、これから本番を迎える緊張と、今まで練習を重ねてきた自信とが入り交ざった顔をして集まった。
 朝の礼拝では、『演奏する人の気持ちになって、心を込めて、丁寧に椅子などを配置することが一番大切なことである』と話した。
 11時30分から18時まで、6つの演目で使用する楽器、椅子、譜面台を指定された場所に間違いなく配置するため、最後の練習をした。皆の顔を見ると、すっきりとした顔をしていた。今まで最高学部3年生の指導によって練習に練習を重ねてきた自信とクラスの連帯感が生み出す顔つきなのかもしれない。
 18時30分、いよいよ本番。
 楽屋裏では本番を迎える緊張感が漲っていた。舞台に配置するべきものを配置したか、心配で何度も確認のため舞台に出入りする生徒や、モニターテレビで心配そうに椅子の数を数える生徒の姿……。責任は人を教育するということを改めて学んだ。

(文:男子部教師 辻村透)

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