稲刈りを終えて(5年)/近況(全学年) - 自由学園 初等部(小学校)/東京の私立小学校

稲刈りを終えて(5年)/近況(全学年) - 東京の私立小学校【自由学園 初等部】 - 人間の土台を創る一貫教育

近況(全学年)

稲刈りを終えて(5年)

2021年10月1日

9月28日に5年生が稲刈りを行いました。

稲刈りを迎えるまでのさまざまな作業が走馬灯のように浮かんできます。

4月にドロドロになりながら作業をした田起こし。5月に足を取られながら一株一株ていねいに植えた田植え。大雨の日も猛暑の日も関係なく、毎日田んぼに足を運んだ水管理。7月の長雨が終わり、夏休み始めの開花。8月には穂が垂れはじめ、段々と黄金色に変わり、9月には穂先に重みが出てきました。そして、ようやく稲を刈り取る日がやってきました。

1学期から指導を受けている男子部の先生から「『米』という字には『八十八』という文字が含まれる通り、米作りには88もの細かい工程があると言われている。その中でも稲刈りは、農家にとって家族・親戚総出の一大イベントになるくらい重要な工程の一つなんだよ」という話を聞き、子どもたちのやる気はより高まります。作業の前には、稲刈り用の鎌の特徴、稲刈りの方法、刈った稲の束ね方、稲架への掛け方などを教えていただきました。

今年の稲刈りはコロナ禍の分散登校期間中だったため、作業はクラスを半数に分けての実施でした。人数が少ない中でも、子どもたちは黙々と作業をし、怪我もなく無事すべての稲を刈り取ることができました。稲架には豊作を予感させるほどの稲束が綺麗に並びました。AI技術や機械の活用が当たり前になっている現代農業のなかで、すべて人の手で行った農作業の経験は、子どもたちにとってとても大きな学びになったことでしょう。

台風の進路が気になるところですが、刈り取った稲はこのあと約2週間乾かします。乾いたところで、次は「脱穀」です。稲束がどのような変化をしていくのか楽しみながら、脱穀までの期間を待ちたいと思います。

私たちが普段目にする米粒になるまでもう少しです。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

カテゴリー

月別アーカイブ