今年度、最初の3年生の「美術」の授業より。
「自分のいろ、自分のかたち」というちょっと漠然としたテーマの授業を行いました。
材料は、小さな正方形の画用紙とソフトパステルのみ。ルールはたった一つ、「かならず いろを かさねる」というとてもシンプルな内容です。
自分が心に思い描いたイメージを再現するように表現するのではなく、自分がコントロールできないことを楽しみながら、偶然できた色と形から「いいな!」と思う感覚をたくさん味わってほしいなと思って取り組みました。
一人ひとりの中で、確実に育ってはいるけれど、まだ気づいていない自分の感性。そういうものに気づく時間になればいいなと思っています。
授業中、どこからか「実験みたいだ!」という声が聞こえてきました。
そう、美術は実験の如く、たくさん試して、たくさん失敗して、たくさん悩んで、たまに訪れてくる「いいな!」という感覚を積み重ねていく時間でありたいと思っています。