10月28日(火) 男子部1回生 柿崎平四郎さんのお話/近況(全学年) - 自由学園 初等部(小学校)/東京の私立小学校

10月28日(火) 男子部1回生 柿崎平四郎さんのお話/近況(全学年) - 東京の私立小学校【自由学園 初等部】 - 人間の土台を創る一貫教育

近況(全学年)

10月28日(火) 男子部1回生 柿崎平四郎さんのお話

2014年10月29日

朝の礼拝に、男子部1回生の柿崎平四郎さんがいらして、初等部の子どもたちにお話をして下さいました。
柿崎さんは、男子部の一番最初の生徒として、羽仁吉一先生と羽仁もと子先生の下に自由学園で学ばれました。

80年前も、今、皆が生活しているこの場所に自由学園があり、そこで学んだ生徒がいたこと。
朝早く起き出して畑や動物のお世話をして、それから走って学校へ向かったこと。
寮生活を通して、自分達の生活は自分達でつくる中で自治の力を身につけたこと。

今の自由学園にも引き継がれている生活の様子に、子どもたちもじっと聞き入りました。

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柿崎さんは、2つのことを初等部の子どもたちに伝えたいとお話くださいました。
一つ目は、羽仁吉一先生は、武士の家庭のお生まれで、礼儀やお行儀に対して大変に厳しかったこと。
そして、学園の教育に新しいことをどんどん取り入れていったことです。
二つ目は、吉一先生は木のことに大変詳しく、学園の中を植木屋さんを連れて毎日のように歩き、木を植える場所や、木の種類についてお話し、学園の庭を作り上げていったことです。

南沢キャンパスが出来た当初は、男子部の中庭から、初等部の子どもたちが遊んでいる様子が見えるほど木々が小さくて、今とは随分様子が異なっていたことを知りました。
柿崎さんは、初等部の生活を通して、少しずつ木や植物の名前を覚えていって、卒業する頃にはすっかり初等部の木や植物の名前を覚えているといいですね、と子どもたちに語りかけて下さいました。柿崎さんは、今も毎朝散歩をする時には、四季折々の草木と挨拶を交わしながら歩いているそうです。
それから、吉一先生がとても厳しかったお行儀や礼儀というのは、人となりを表すものだから、とても大切だと話して下さいました。

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礼拝の後は、6年生の教室に来て下さり、当時の学園生活の様子をお話をしてくださいました。
日々の生活が、ずっと受け継がれてきた生活であることを知って、子どもたちも驚いた様子でした。
貴重な朝のひと時となりました。

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