①の記事では前半2日間の様子をお伝えしましたので、こちらの記事では後半2日間の様子をお伝えします。
【3日目】
朝の礼拝後、皆で体操を行いました。子ども達も先生達も皆、伸び伸びと体を動かしました。馬たちも午前中のお世話している間、伸び伸びと走り回っていました。
3日目の馬のお世話は、子どもたちはお互い声を掛け合って、手際よく、皆で協力して行うことが出来ました。初日の子ども達の作業姿とは見違える程、皆良い眼をしていました。
中には動物嫌いで初日はとても嫌がっていた子も、積極的に行動し、馬と接する姿も見られました。
乗馬では速歩(はやあし)でのコントロールと、軽速歩(けいはやあし:騎乗時に立つ・座るを速歩のリズムに合わせて行い、馬と人間の負担を軽減させる乗り方)の練習を行いました。今までのレベルとは違って難しいものでした。習得に差はありましたが、各々でコツを見つけて次第に上達していく姿が多く見ることが出来ました。
午後は美術の時間です。テーマは、「お気に入りの馬の顔をスケッチしよう」です。
自分の描きたい馬の目の前まで行き、皆思いを込めてクレパスで描いていました。
これまでの3日間で馬に多く触れたことで、ただ観察して描くのとは違い、各々が自分なりに捉えた特徴を絵に表すことが出来ました。この絵は、夕食時に牧場の方々にも披露し、盛り上がりました。
夜の集いは、皆で火を囲みました。
点火後は出来るだけ近くに行き、火の温かさや木が燃える音、色や匂いなどを感じました。
木が燃える際に音がバチバチ鳴ることや、炎の色は白や紫や黄色など様々な色が見えることに気がついた子ども達もいました。
また各部屋グループごとに「伝説の獣」というテーマで発表も行いました。学校生活では見せないキャラクターや表情が見ることが出来て、大変盛り上がりました。火が小さくなり静かな空間で、感謝の気持ちを持って全員で火を囲んでお祈りをして終わりました。
【4日目】
最終日はこれまでの感謝の気持ちを込めてお世話を行いました。
乗馬の時間は牧場の方々からのプレゼントで、“引き馬に乗って、全員で外の池まで行こう”というものでした。
牧場の方々や一緒に過ごした友達と思い思いの話をして、あちこちに笑顔と笑い声が溢れていました。
昼食後には子ども達からも感謝の気持ちを込めて、牧場の方々に歌のプレゼントを贈りました。
堂々と歌う子や涙を流しながら歌う子などいろいろで、皆気持ちを込めて歌うことが出来ました。牧場の方々からも涙まじりに「ブラボー!!」という言葉を頂きました。
この光景は、今回の宿泊学習が皆にとってとても充実した素晴らしいものであったことを物語っていました。
友達と協力すること、時にはぶつかること、それらを分かち合うこと、受け入れること、そして何より感謝の気持ちを持つことの意味を学ぶことが出来た、笑いあり涙ありの4日間となりました。
様々な課題も見つかりましたが、今回の経験は今後の糧となる素晴らしい時間となりました。5年生がこれからリーダーシップを発揮し、6年生と共に初等部を良いものにしてくれることを期待しましょう。