自由学園では創立以来、各クラスを5人ないし6人の小グループに分け、
これを「家族」と呼び、毎日の生活における最小の組織単位としています。
「家族」は単にいろいろの行動の際の組織として機能することだけではなく、
本当の家族のように、お互いによく知りあい、学びあい、助けあうことをより重要な目的としています。
また、健康や授業や労働など、さまざまな担うべき責任が割り当てられています。
今年も新しい家族が編成されました。
そして6年生を長とした縦割りグループで、各家族が集まった大きな家族も出来ました。
1年生も先週からお食事が始まりましたが、
今日からいよいよ1年生から6年生までが揃って同じテーブルでお食事をすることになりました。
自由学園初等部では、児童も先生も父母も皆が食堂に集まり一緒にお食事をします。
そしてこの縦割りグループでは、6年生がテーブルマスターとなり皆で美味しくお食事を頂いています。
1年生を交えてのお食事は今日が初めてだったので、自己紹介やお互いの話をしてとても盛り上がっている様子が見られました。
お食事の時間はただ皆で食べるという時間ではありません。
6年生の当番が中心となり、お祈り、その日の気象観測の報告、前日のお食事の残飯量の報告、落し物の報告など、さまざまな活動が行われています。
毎日さまざまな報告を聞きながら、皆で美味しいお食事を頂いています。
さて、この縦割り家族の力が最初に発揮されるのは、5月の遠足です。
学年が上がり一人一人が担うべき責任も大きくなりますが、皆が力を存分に発揮してくれるのがとても楽しみです。