自主活動「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦の踏み倒しと植え付け・種まき/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

自主活動「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦の踏み倒しと植え付け・種まき/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

自主活動「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦の踏み倒しと植え付け・種まき

2024年7月3日

私たち自主研究「RO農法への挑戦」グループは6月15日(土)16日(日)に那須農場でライ麦の踏み倒しとトウモロコシ、サツマイモ、かぼちゃ、綿の植え付けと大豆、シソ、緑肥の播種を行いました。今回は最高学部学生6名、高等部生徒12名、教員2名の20名が参加しました。
15日は夜6時頃に農場に到着。16日に行う作業の説明と播種間隔の相談、作業の組分けを行いました。16日の作業は大きく分けて4つ、①フットクリンパーによるライ麦の踏み倒し、②ポットで生育していた作物の植え付け、③播種、④緑肥となる種のばらまきです。
(1アールの5つの畑について、北側から1・2・3・4・5の畑としています。)
まずフットクリンパーを使い、前回ライ麦の踏み倒しを行わなかった1の畑の半分、3・4の畑のライ麦を踏み倒しました。前回もやっていたためか、最初からスムーズに踏み倒すことができました。

 

フットクリンパーでライ麦を倒す

 

1の畑の半分では、ライ麦を倒したところに事前にポットで生育していた綿の苗を植え付けました。綿は端から40㎝開けて、2列ずつ80㎝間隔で列間40㎝、株間40㎝で6列植えました。綿の苗が少し少なかったため、余った場所には前回1の畑の半分に播種した枝豆を40㎝間隔で3列播種しました。

 

ポットで育てた綿の苗を植え付け

 

サツマイモは去年と同じく、「紅はるか」「シルクスイート」「安納芋」の3種類を3と4の畑の半分で栽培することにしました。去年収穫量が最も高かった「紅はるか」を多めに植えました。サツマイモは畝を作って植えることが推奨されていますが、畝がない畑もあり不耕起で畝を新しく作ることは難しいため、不耕起栽培でも畝があった方がいいのか生育状況の違いを見るため、畝があるところとないところの2通りで植えました。株間は40cmで畝がある3の畑には1畝に1列ずつ、畝がない4の畑には隣の列から1mずつ開けて植えました。

 

サツマイモの苗を植える

 

4の畑のもう半分には播種機を使い「里のほほえみ」という昨年収穫した大豆を播種しました。前回の活動でライ麦を踏み倒した後に播種機を使うと種子が土に届かなかったため、今回は踏み倒す前にすじまきしていたライ麦の間に播種しました。

 

播種機で大豆の種をまく

 

那須農場の方から使ってもよいと従来の畑の奥に12aの広さの場所を提供されたので、18人全員で一列になり、一斉に緑肥となる種を蒔きました。今後、作物を植えるため、緑肥となるソルゴー、ヒマワリ、クロタラリアの三種類の種を混ぜて、ばらまきで蒔くことにしました。この3種類にした理由として、クロタラリアはマメ科で窒素固定のため、ソルゴーはイネ科で有機物の供給が豊富なため、ヒマワリはキク科で後に植える作物のリン酸の吸収を助けるため、と以上のようにそれぞれの作物が土壌に対して有用な働きをすると考えたためです。

 

12aの畑に緑肥となる3種類の種をまく

 

今回の活動で個人的に一番印象に残ったのは使ってもよいといわれた畑での作業です。畑に緑肥を蒔く前に、大小さまざまな石が点在していたので、その石を取り除く作業をしました。昔の男子部の方からよく「那須農場での労働では畑の石をとる作業をした。あれはきつかった。」と聞かされていたので、実際に畑から石を取り除いたことで昔行っていた労働の大変さがわかった気がしました。畑は12aもの広さです。これは今まで活動で使ってきた畑の2倍近くの畑です。予想以上に広く、今後どう活用していくか、相談していこうと思います。
今回の那須農場での活動は夏を感じるような天気の中での作業となり、活動メンバー各々が熱中症対策をしながら、取り組みました。これから、どんどん気温があがり、日中は暑くなっていくので、日差しに気を付け、熱中症対策をして活動していこうと感じました。

 

昼前には強い日差しになりました

 

文:白鳥 薫(最高学部3年)・写真:最高学部3年

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