ポーランド研修便り(5)/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

ポーランド研修便り(5)/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

ポーランド研修便り(5)

2024年6月10日

今回も学生のリポートです。ポメラニアン大学でのプログラムを終え、クラクフへ移動しました。

6月9日(日)

今日は、グダニスクから鉄道で5時間かけてクラクフまで来た。今回の鉄道での乗り降りは、前回スウプスクから乗った時よりもスムーズにできたように思う。驚いたのは、駅のお手洗いを利用するのに5ズウォティ(日本円で200円ほど)必要だったことだ。ポーランドの公共のお手洗いが有料であることは知っていたが、まさかこれほどの値段だとは思わなかった。水は3ズウォティくらい、昨日買ったパンは1ズウォティしなかった。しかし、私がこのことにショックを受けていると、Aさんが「でもお手洗いにいた人(駅のお手洗いには、料金の払い方を説明してくれる人がいた)がこれで生計を立てているのかもしれないと思った」と言っていて、納得した。日本の公共施設が無料で使えることのありがたみを知ると同時に、自分が今までその「無料」の仕組みに目を向けていなかったことにも気付かされた。

乗った列車内のようす

  

ホテルにチェックインした後は、1時間ほど市内を見て回った。旧市街を通って広場に出て、そのままヤギェロン大学の建物を見学した。中庭から2階の廊下まで1周したが、扉の模様が一つ一つ違っていてとても綺麗だった。
その後は自由行動だった。ポーランドの友達なしで行動するのは不安だったが、お店の人がみんな親切で、トラブルなく1日を終えることができた。ポーランドに来てから、アジア人差別的な扱いを受けたこともあったが、圧倒的にたくさんの人が親切に接してくれた。ポーランドの人は、本当に親切だと思う。私たちが日本人でポーランドの生活に慣れていないから親切にしてくれるというよりも、その親切さが社会機能の一環として組み込まれていると感じる。旧市街の石畳にはあまり点字ブロックはないが、白杖を持った人のサポートをしている場面を見たし、コペンハーゲンの空港には点字ブロックがなかったが、やはりサポートしている人がいた。環境によってというよりも、人の行動によってバリアフリーを行なっている印象を持った。

  
ヤギェロン大学にて
クラクフ旧市街にて

  

文・写真:堀越 明(最高学部3年生)

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