自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦を倒して枝豆・大豆の種まきを行う/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦を倒して枝豆・大豆の種まきを行う/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

自主研究「RO農法への挑戦」活動報告:ライ麦を倒して枝豆・大豆の種まきを行う

2024年6月4日

私たち自主研究「RO農法への挑戦」グループは5月25日(土)、26日(日)に那須農場でライ麦の踏み倒しと枝豆・大豆の播種を行いました。今回は最高学部学生4名、高等部生徒9名、中等部生徒3名、教員2名の18名が参加しました。内5名は最高学部講義で稲を栽培している田んぼでの作業も行いました。
25日は夜9時過ぎに農場に到着。26日に行う作業の説明と播種間隔の相談、今回の枝豆・大豆の播種にて使う手押式播種機「ごんべえ」の組み立てを行いました。昨年圃場が広がり、播種面積が増えたことで不耕起圃場での播種の大変さをより感じたことから機械化できないかと考え、今回私たちは手押しで1列ずつ播種できる型の手押式播種機「ごんべえ」を購入しました。倒したライ麦などにも引っかかることがないように、今回購入したタイプは土に切れ込みを入れる溝切が板ではなく円盤のタイプを選びました。

 

手押式播種機「ごんべえ」

 

26日の作業はライ麦の踏み倒しと枝豆・大豆の播種を行いました。今年は道から一番手前側の圃場1の半分で枝豆を栽培し、一番奥の圃場5で大豆を栽培します。
まず圃場5では、昨年自作したフットクリンパーという道具を使いライ麦を踏み倒しました。昨年も活動に参加していた人から道具の使い方を習い、スムーズに踏み倒すことができました。その後ライ麦を倒したところに、播種機を使い「里のほほえみ」という昨年収穫した大豆を株間13㎝で播種しました。条間は畔幅60~70㎝と栃木県が情報を出していましたが、昨年草刈りで使用したアイガモンという道具の幅が30㎝なので、どの畔幅だと不耕起では栽培しやすいのか実験するために畔幅を30㎝、50㎝、70㎝のそれぞれ6列ずつ栽培することにしました。

 

フットクリンパーでライ麦を倒す

 

手押式播種機を使ったところ、初めは溝切が高かったため上手くライ麦を倒した圃場に溝を作ることができず、大豆がライ麦の上に乗ってしまいました。そのため溝切の高さを低くしたところ、ライ麦をかき分け土にも溝を作り播種することができました。ただ溝切を低くしたことでライ麦や傾斜による溝切の抵抗が強くなり、押し進めるのが難しくなる場面もありました。また速度を上げるとベルトに種子が乗らず種が落ちないことや、たまに溝切が上手くいかずライ麦の上に種子が落ちてしまうこともあったので、慎重に確認をする必要がありました。

 

播種機で種をまく様子(圃場5)

 

圃場1では圃場5でのライ麦の上に種子が落ちてしまった反省を生かし、ライ麦を踏み倒す前にすじまきしていたライ麦の間に播種機を走らせて枝豆の播種を行いました。枝豆の品種は昨年と同じく「中早生たんくろう」で、株間は18㎝間隔にしました。ライ麦を倒す前に播種したことで、播種機にかかる抵抗は圃場5より少なく、また土に活着していることの確認もやりやすかったです。しかし、ライ麦のすじまきの幅によっては播種機を通ることが難しい場所もありました。播種をし終えたところからライ麦を踏み倒すことで、素早く作業を終えることができました。

 

筋まきしたライ麦の間を進む播種機(圃場1)

 

今年度初の活動で新しくグループに参加してくれた人や、初めて那須農場に来た人もいましたが昼頃には作業を終えることができ、人手をかけての作業が少し効率的にもなる兆しを感じました。来月の作業で、どれだけ発芽しているか楽しみです。今後も挑戦していく中で、どのようにしたら効率的にできるのかも考えていきたいと思います。

 

参加者で記念撮影

 

文:山田 周太郎(最高学部3年)・写真:最高学部3年

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