ネパールワークキャンプ活動を振り返って/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

ネパールワークキャンプ活動を振り返って/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

ネパールワークキャンプ活動を振り返って

2023年9月4日

今年のネパール調査を一言で表すならば、「縁」だったと私は思います。
ネパールについてすぐに出迎えてくださったビノードさんとライさん。二人には現地での活動を大変支援していただき、感謝してもし尽くせません。
簡単な日常会話ならまだしも、契約や何やらとなると、現地の相場や方法を知らねば難しいこともあるでしょう。自由学園のワークでは、それまで紡いできた多くの縁のおかげでそういった困難を乗り越えてきたとも言えると思います。
また、各植林地周辺の住民の皆さん、現地の学校の先生、DFO(地区営林署)の方、これまでのネパールワークキャンプに参加した現地の人や関わってくださったネパールの方々、そしてこれまでのネパールワークキャンプに参加された自由学園の学生、教員の皆様の積み上げてきたものが、今の学園とネパールとの関係に現れていると感じられる旅でした。
たとえば、印象的だったのはスンダルバスティ村での会議をしたときのことです。地域住民の方々が村の広場に集まり、円になって会議をしました。
神先生のお話を夏井先生が英訳し、それを村の方の1人がネパール語訳するという、3ヶ国語の会議です。そして、その訳をしてくれた彼は、学園からの奨学金で勉強した後、海外へ仕事に2年間行ってきたということでした。
学園のこの活動がただの植林活動やボランティア活動ではなく、それを通してネパールの小さい村に日本人とネパール人の居心地の良い空間を作り出しているのではないかと、心のどこかで思いました。また、人と人との信頼関係の上に成り立つ「自由」というのは存在するのだと思います。ネパールと学園とは、30年以上の時間をかけて紡いできた「縁」があり、それが信頼関係の上に成り立つ「自由」を実現させているのでしょう。
今、今年のワークでの経験を振り返りながら、これからのネパールと自由学園との関係がより良いものになるよう、また、来年以降の活動が以前にもまして活発に行われることを心から願っています。

スンダルバスティ村での会議
ゴサイクンダ(植林地)プロット1の様子
旅立ちの儀式に出された料理 旅の安寧を願う意味がある

  
文・写真:二宮 新(最高学部3年生) 

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