10月26日(水)の朝7時から、雑司ヶ谷墓地において、創立者のお一人である羽仁吉一先生ご逝去満56年の記念日の墓前礼拝が行われ、最高学部の卒業年次生(4年課程4年生と2年課程2年生)が出席した。
礼拝の司会は矢野学園長が務め、出席者全員で讃美歌294番を歌った後、聖書詩編127章1節から2節を朗読。羽仁吉一先生が二宮で亡くなられた日、皆でご遺体を学園にお迎えした時の様子と、その夕方の礼拝での羽仁もと子先生のお祈りの言葉、そして元文部大臣で、2代目理事長を務められた天野貞祐先生の弔辞が紹介された。羽仁もと子先生の言葉には、すでに立派な信仰をお持ちであったにも関わらず、さらに信仰を深めたいという思いが感じられること、天野貞祐先生は、自由学園を(羽仁吉一先生のなされた)「偉大な事業」と表現され、また「魂の故郷」や「暗い夜のともし火」とも表現されたことが述べられた。
矢野学園長は卒業年次生に次のように語った:創立90周年を迎えた自由学園であるが、創立者が亡くなられてからの期間の方が長い。先日の創立90周年記念体操会で、女子部生徒リーダーが「90周年を迎えることに感動を覚える」と表現していたが、それに加えて感謝の気持ちを持って過ごしたい。卒業までの期間を「偉大な事業」の担い手として自覚して過ごしてほしい。
最後に、羽仁吉一先生がお好きであった讃美歌536番を歌った後、出席者全員で拝礼した。
礼拝の様子
文・写真:遠藤敏喜(学部教師)