ギャップイヤー活動報告:オレロップ体育アカデミー(デンマーク)への留学/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

ギャップイヤー活動報告:オレロップ体育アカデミー(デンマーク)への留学/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

ギャップイヤー活動報告:オレロップ体育アカデミー(デンマーク)への留学

2019年2月23日

最高学部のギャップイヤー制度を利用して、8月12日から12月16日まで、デンマークのフュン島にあるオレロップ体育アカデミーへ留学しました。留学にあたって、授業料他全額はオレロップ奨学金より給付されました。

ギャップイヤー活動報告:オレロップ体育アカデミー(デンマーク)への留学

(スタディートリップにて)

オレロップ体育アカデミーはホイスコーレで、約120名の学生の1/3はデンマーク以外の国から来ていました。私以外に、ノルウェー、アイスランド、ドイツ、スイス、オーストリア、フランス、ブラジル、アルゼンチン、コスタリカ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、中国から学生は来ていました。

私はタンブリング(Tumbling)を専攻しました。様々なレベルの人が同じ環境で練習しました。大技や難易度の高い技をできる人だけが称えられるのではなく、個人の成長を皆が称えあうため、私も頑張りがいがありました。また、ハイレベルな人に混ざって練習することで上達が早くなると感じました。私は難しい技の獲得よりも基礎を固めることに重点を置いて、練習をしました。体操をするプロセスから、自分の体のつくりや、負荷のない体の動かし方を理解することができました。

ギャップイヤー活動報告:オレロップ体育アカデミー(デンマーク)への留学

(夕食後にパルクールパークで撮影、写っているのはたった7人だが合成で面白い写真になりました)

基本的に1日に2時間ほどタンブリングの授業がありました。授業の約半分は座学で、インターナショナルの生徒とデンマーク人で分かれて、それぞれ多少内容の違う授業が行われます。私は、デンマーク語、NGO、ボランティア精神、リーダーシップ教育、文化理解・比較、など幅広く学びました。

“European Week of Sport”というEU主催のスポーツ促進週間の活動の一環では、コペンハーゲンにある国連支部に赴きました。パフォーマンスを披露したり、仕事の合間にできるアクティビティを推奨したりしました。近隣の老人介護施設では、自分たちの考えた体操を一緒に行いました。さらに、デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンについて学ぶスペシャルウィークや、コペンハーゲンへのスタディートリップなどで、1週間一切体操をしないことも度々ありました。荷物を担いで海の中を歩いて浮島を目指したり、街を見渡せる灯台までマウンテンバイクで向かったり、ロープの結び方を教わって20メートルほどの木に自力で登ったり、真冬の海に飛び込んだり、デンマークの自然に触れる授業も多くありました。

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(ランチパックを持って約6時間のハイキング。お互いを知るために与えられたお題に関して前後の人と話しながら歩きました)

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(海の中を歩いて着いた浮島で、フラフープを使ってグループ全員が入った写真を撮るというお題が与えられた時の写真)

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(Tシャツには多様性を表すレインボーを書いている人が多い)

全寮制の学校で、女子部清風寮時代のように、日常生活をどのように良くしていくかを皆で話し合う時間が毎週ありました。食事の後の片付けは週交代で割り振られ、朝食の後は担当場所の掃除を行いました。時間割は細かく決められていて、女子部生活と重りました。

毎週金曜日には、それぞれテーマを設定したパーティーが学生主催で開かれました。準備は寮のグループごとに担当が決められ、楽しむ場所を皆で作り上げ、先生も含めて楽しみ、最後の後片付けまで皆でしっかりやりました。生活にメリハリがあり、楽しいことのためなら自分の時間を削ることに何の躊躇のないあたりに、学園生活や清風寮生活を思い出しました。

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(部屋の窓からの美しい景色)

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(青い空と綺麗な夕日がとても印象的:高い建物がなくフラットな地形ならでは)

最高学部の2年課程での、ギャップイヤーの1年間は貴重な時間でした。多文化、多国籍の人々と共に学び、真剣に自分に向き合えたことは、私にとって本当に大きな糧となりました。2019年夏のオーストリアでの世界体操祭で、世界中の多くの友に再会できることが、今はとても楽しみです。世界中にいる友達との友情を、大切に持ち続けたいと思います。

追記:ギャップイヤーは1年間でしたので、オレロップ体育アカデミー留学前は、7月31日から8月9日まで、スペインのバルセロナとマドリッドをひとり旅し、留学後も12月18日から30日までベルリン、ドレスデン、ニュルンベルグ、ミュンヘンとドイツを旅行しました。

文・写真:原嶋百香(学部2年・ギャップイヤー)

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