美術展のおすすめポイント/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

美術展のおすすめポイント/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

美術展のおすすめポイント

2016年11月17日

美術工芸展は明後日です.明日は内覧会も行われます.展示会場には作品がどんどん搬入されています.

美術展のおすすめポイント

賑やかになってきた展示会場

今日は会場をぶらぶらして,展示にいそしむ学部生に声をかけてみました.作品の見どころを尋ねてみたので,紹介します.

まずは2階の2A教室に寄ってみました.3年の齋藤花さんが作業中でした.この教室には1年から4年生までの日本画の作品が展示されるそうです.ぶらさがっている作品は同じ3年の男子の作品です.位置調整している大きな絵は彼女の描いた作品です.

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日本画の展示

教室の外では,3年の加藤紗矢さんが不思議なスペースを作っていました.彼女は水曜午前に「生活芸術」を,午後に「美術4(デザイン)」を履修し,水曜は美術デーとして,この作品を着想したそうです.部屋の中はまだ覗けませんでしたが,美術展当日は中も公開されます.

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空間の展示

1階食堂は大きなギャラリーにばけました.油絵のコーナーには4年の近藤紫織さんがいました.指さしている作品のタイトルは「2013→2017」で,彼女の4年間を描いたものだそうです.どれが何を表しているのか,いろいろ語ってくれました.当日も解説ありです.

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油絵の展示

随所に染色・染織が散らばっています.4年の熊田千春さんが作業中でした.壁のラグは昨年の作品で,部屋が賑やかになるようにしたくてこういう色合いに染め上げたとのことです.手に持っている作品は今年のものです.テーマは「川」です.そういえば彼女は卒業研究で地元の桜川の研究をしていました.

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染織の展示

4年の村上のどかさんは4年間分の作品7枚を展示します.テーマは一貫して「水」です.バックに写っている大きな作品は最新作です.本当はもっと付け足したかったらしく,時間切れなんですよと語っていました.

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日本画の展示

陶芸コーナーには3年の八重樫海くんがいました.手にしているのはお気に入りの「クジラ」です.この作品はとても面白くて,写真の下のようにスマホを設置して音楽を流すとスピーカーになるのです.

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陶芸の展示

学部生の作品は学部棟だけではなく,自由学園の正門前にもあります.正門を出て,ひばりヶ丘駅に向かう道の左手にはグラウンドがありますが,そのずーっと続くフェンス一面を,4年の長戸美音里さんの作品が覆っています.これは色とりどりのリボンですが,実は4年生32人を表しているそうです.彼女は卒業研究でパーソナルカラーの研究をしていますが,意識調査データにもとづき色の割合(Color Ratio)が決まっているとのことでした.下校中の初等部児童が走りながらリボンをたどって楽しんでいました.

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研究の展示

という感じで,美術展の準備は順調に進んでいます.学部生もそれを楽しんでいるようです.今日はたまたまそこにいた学部生に尋ねた作品を紹介しただけですが,展示には数えきれないくらい多くの作品があります.土曜も日曜も学部生が作品のそばに立って,いろいろ語ってくれるようですので,どうぞご来場の皆様はお楽しみください.

美術展準備・運営の総リーダーを務める2年中田樹くんにインタビューしました.まだ仕上がり具合は4割くらいで,今日明日は急ピッチで仕上げないといけないとのことでした.見どころを尋ねると「わたしたちは,芸術を専攻する集まりではなく,素人の集まりです.素人の美術を楽しんでほしい」とのことでした.「この展示会場も普段は授業の教室だったり,食事する食堂だったりで,それがこのように立派なアートギャラリーに変化していて,日常の場所に作った非日常を感じていただけるようにしたい」とのことです.

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見どころを語る総リーダー

明日もまた見どころを紹介します.

文・写真:遠藤敏喜(学部教員)

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