地球市民教育フォーラムで共創社会を考える/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

地球市民教育フォーラムで共創社会を考える/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

地球市民教育フォーラムで共創社会を考える

2016年10月16日

10月1日(土)に地球市民教育フォーラムが開催されました.

最高学部は,このフォーラムを学生の必修科目(特別講義)と設定し,全学年とも年3回の出席を卒業の要件としています.この特別講義を通して,現代社会が抱える課題を知り,よりよい社会を創り出していくために必要な視座を獲得することが狙いです.

今回は哲学者の内山節先生の講演でした.要旨は下記リンク先をご参照ください.
ecalic033_002 第3回学園長ブログ:いのちの場所(ありか)と共創社会への希望

地球市民教育フォーラムで共創社会を考える

地球市民教育フォーラムの様子

学生からは次のような感想がありました.

・この社会を自然と生者と死者という観点から眺めたいと思った.そうすると自然や環境にも目を向けられる(3年女子)
・自分がこれからの社会でどのような存在であるべきか改めて学びたくなった(1年男子)
・自然と人間の共生を考えた.新しい社会をどう創るかがこれからを生きる私たちの課題である(1年男子)
・目に見えないものとの関係を大事にしたい(1年男子)
・人間はもっと互いに協力し合わなければいけない.人間,自然,何でも関係を大切にして,これからの社会をつくっていかなければいけない(1年女子)
・自らが生きている社会をよく見つめること.科学が万能であるという考えから脱却すること.人は考えることを止めたとき,人ではなくなってしまうのではなかろうか(3年女子)
・いったい何と何が関係しあっているのかを見つめ直した.生きる社会には何の要素があるのかをもう一度よく考えたい(2年女子)
・人間が優れているから文明が発達したという考えから,劣っているから発達したという考え方にハッとした.いのちはどこにあるのか(2年女子)
・いま社会は新しい関係性を模索しないといけない(2年男子)
・自分の「いのちの使い方」と使命をはっきりさせたい(4年男子)
・経済や科学からの価値観だけでなく,人や自然に関心をもって接しよう(4年男子)
・近代社会が何を築いてきたのか再度考えたい(4年男子)
・人間と自然の関係を錯覚にとらわれずに再認識しなくてはならない(1年男子)
・「懐かしくなるものに未来を感じる」という言葉をもっと考えたい(4年女子)
・「個」の豊かさと大切さを大事にしても「弧」にならないように,今日のお話の言葉を借りれば「関係の中で生きて」いきたい(4年女子)
・科学=万能から,科学=ひとつの選択肢という考えにシフトすること(1年女子)

自由学園は創立以来,第一線で活躍する講師による特別講義を開催してきました.これまでにも遺伝学の木原均先生,国文学の折口信夫先生,詩人の Edmund Blunden 先生,ソニー(株)創立者の井深大先生など枚挙にいとまがありません.学生のこころが揺さぶられ,人生が変わるような出会いとなりうると思っています.

文:遠藤敏喜(学部教員)
写真:田中悠貴(学部1年)

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