今年も、7月7日から行われた初等部水泳学習に、学部生希望者がTA（ティーチング・アシスタント）として参加しました。
初等部の児童は、毎年7月上旬に、としまえんプールで水泳の集中学習を行いますが、その指導スタッフとして学部生の希望者が参加しています。梅雨の時期ですが、今年は天候に恵まれた日が多く、4日間の水泳学習を行うことができました。
ある日の学部生スタッフ
水泳の技術を教えることはもちろん、子どもたちの安全を守ることも大切な役目になります。特に、最も深いところで水深190cmの競泳プールでは、学部生自身も足が届かない中で、最初は恐怖心の大きい子どもたちを励まし、隣で一緒に泳ぎながら、一人ひとり丁寧に指導します。
中級クラスは長い距離に挑戦
初級クラスはより少人数で丁寧に指導
休憩時間に学生同士で指導方法を学ぶ
昼食後の短い休憩時間には、学生同士で指導方法を研究したり、教員に指導してもらいながら泳法を学んだりしていました。水中という非日常の中では、子どもたちに「コツ」を伝えることが非常に難しいのですが、それだけに学生たちにとって「学ぶ」ことの本質に触れるきっかけになったと思います。
泳いだ後は、今日の振り返りと翌日の目標を話し合う
たった4日間でしたが、子どもたちは驚くほど上達していきます。この水泳学習に学部生が参加するのは30年以上も続けられていますが、学部生にとっても初等部生にとっても貴重な学びと交流の機会になっていることを嬉しく思います。今年参加した計17名の学部生のうち、9名が初等部卒業生でした。今年の子どもたちも、いずれ学部生になって小さな後輩たちを教えてくれたら、と思います。
文・写真：咲花昭嗣（学部教員）
