自由学園の校内には約200種の樹木があります.正門を入って左手に進むと,芝生の中にひときわ立派に枝を張った木があります.北米原産のタイサンボク(モクレン科)で,つやつやとした大きな葉が特徴的です.羽仁吉一先生は学園の庭にこの樹種を植えたいとお考えだったものの,生前にはそれが叶わず没後にそのご遺志を次いで植えられた木だと聞いています.約60年たち,堂々たる姿になったタイサンボクに,今年も白い大きな花が咲きました.香りも良いので,この花が咲くのを楽しみにしている人も多いです.
![タイサンボクのつぼみ](/blog/wp-content/uploads/20160603_9763.jpg)
タイサンボクのつぼみ(5月27日撮影)
![タイサンボクの花(同上)](/blog/wp-content/uploads/20160603_9762.jpg)
タイサンボクの花(同上)
もう1つ,事務室の前にあるユッカ(アツバキミガヨラン)にも花が咲きました.5月上旬にとがった葉の間から,まるで巨大なアスパラガスのような花茎が伸び,白い釣鐘状の花が多数咲きました.
![ユッカのつぼみ(5月13日撮影)](/blog/wp-content/uploads/20160603_0418.jpg)
ユッカのつぼみ(5月13日撮影)
![満開になったユッカの花(5月27日撮影)](/blog/wp-content/uploads/20160603_9769.jpg)
満開になったユッカの花(5月27日撮影)
文・写真:小田幸子(学部教員)