自由学園には地域の方々が集い集まることのできる「クラブハウスしののめ寮」という施設があります。このクラブハウスしののめ寮に三世代の交流を深める育児応援のコミュニティスペース「こっこルーム」が6月の中旬にオープンします。現在はオープンに向けて工事の真っ最中です。今日はその工事を「人間形成と教育」のゼミの3年生3人がお手伝いをしました。
今日の主なお手伝いは、床板張りでした。床は利用される方が、靴を脱いでくつろげるように、檜の無垢板を床に敷き詰めます。この檜の材は学園が植林活動を行ってきた植林地のある海山の材で、学園生が植林して切り出した材も少し混ざっているそうです。床はあと数列で敷き詰め終わるところで、アフタースクールチーフの渡邊先生にご指導して頂きながら2列分の床板を3人で協力して張っていきました。男子学生は、男子部で培った力を発揮し、道具を上手に使いこなしていました。女子学生は道具の使い方を教えて頂き、練習をしながらでしたが、なんとか作業を進めることができました。
こっこルームの床板張り
少しの時間でしたが、このように先輩方が植えた材が混ざっている床板を張れたことは大変良い機会で、感慨深いものがありました。また、これからこの「こっこルーム」が学園と地域の方との良い交わりの場所となり人間形成と教育のゼミを中心とした学びのフィールドとしても発展していくように力を出していきたいと思います。
「こっこルーム」は小さなお子さんがのびのびと楽しめる「こっこ広場」に隣接し、広場で思いっきり遊んだ後にゆっくりと過ごせる空間となっています。授乳コーナーや絵本コーナーのほかに、グッドトイにも選ばれた自由学園生活工芸研究所のお人形や、コルク積木などで雨の日でもゆったり遊べるようになっています。
文・酒本絵梨子（学部教師）
