日本家政学会で昨年度のフードロス・チャレンジを発表する/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

日本家政学会で昨年度のフードロス・チャレンジを発表する/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

日本家政学会で昨年度のフードロス・チャレンジを発表する

2014年5月25日

5月25日(日)に北九州国際会議場で開催された日本家政学会第66回大会にて,昨年度学部で取り組んだフードロス・チャレンジのことを発表した.

フードロス(食品ロスとも言う)とは,まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことである.1996年の環境白書ではじめて問題視されたが,2010年の農林水産省のデータでは,日本全体で食品由来の廃棄物が1713万トンあり,そのうち可食部分(フードロス)が500~800万トンを占めており,事業者と消費者の双方で問題となっている.事業者の立場では,食品リサイクル法による法整備のもと,さまざまな取り組みがなされているが,消費者の立場では,意識改革によるアプローチしか手立てがないのが現状である.

昨年度の2年課程は「ちょうどいい」プロジェクトを立ち上げて,学部のフードロス問題に取り組み,結果として,2013年度の年間を通しての昼食の残食量は2012年度に比べて40%も削減した.日本家政学会では,この取り組みのことを紹介して,大学におけるフードロス・チャレンジの可能性,自由学園に創立以来から存在する持続可能教育実践システムなどについて述べた.

学会には,昨年度のプロジェクトのメンバーであった卒業生の秋田智子さんと小松恵美さんも駆けつけてくれた.学会では,他大学のエコクッキングやおもてなしプランなどさまざまな立場での参考事例をいくつも聞くことができた.また,課題も浮き彫りとなった.今後の活動や教育に活かしたい.

日本家政学会

応援にかけつけた秋田さん,小松さんと私

文:遠藤敏喜(学部教師)

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