4年生が形の科学シンポジウムで発表/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

4年生が形の科学シンポジウムで発表/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

4年生が形の科学シンポジウムで発表

2010年11月21日

70th_sympo_form11月19日から21日に加古川東高校で開催された第70回形の科学シンポジウム「色と構造」で,4年生の菰田敏行君と鳥光厚志君がそれぞれ「数理モデルとインターフェイス」ゼミナールで取り組んでいる卒業研究の成果を発表した.


菰田君の発表は,「On the face-vector arising as a projection of a knot」という題目で,グラフ理論で有名なEulerの一筆描きの定理を4-正則グラフに関して直進のみ許す一筆描きの定理に拡張した.また,この定理では4角形の数に関する情報は何も与えられないが,面が5角形までの場合に,すべての4角形の情報も見出し証明を与えた.

鳥光君の発表は,「マルコフモデルを用いたバスケットボールの試合解析」という題目で,ファーストブレイクとセットオフェンスに特徴を持ったバスケットボールの試合のモデルを作成し,関東大学バスケットボールリーグ1部の56試合のデータを用いて適合性を検証した.また,容易に入手することができるボックススコアを用いて,試合ごとのチームの力としてファーストブレイクとセットオフェンスの割合を加味したシミュレーションを行う手法を確立した.

このシンポジウムは理学系,工学系,生物系,医学系などさまざまな学問領域の先生方が集まるものであるが,発表と質疑応答を通して,貴重なご意見をたくさんいただくことができた.今後のさらなる進展が期待できる.

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(左)発表する菰田君 (右)発表する鳥光君

文・写真:遠藤敏喜(学部教師)

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