6月26日（土）の朝9時45分から17時まで学部オープンデーが開催されました．この催しは，学部の生活と勉強を具体的にイメージできるように，男子部生と女子部の生徒ならびに父母の皆さまを対象に行うものです．
今年度は学部校舎の1階と2階をお客様のために開放し，各教室に展示パネルを並べ，案内の学部生が立ちました．1階では，ネパールワークキャンプや昨年度から始まった自主研究など学部のユニークな活動が紹介され，あわせて美術作品やお習字が数多く披露されました．2階では，1年生が学部生になってからの気持ちや各授業の感想などを，2年生が学園特別実習の取り組みを，3年生がなぜ学部進学を選んだかを，4年生が卒業研究と就職活動のことなどを紹介しました．また，今年度は，生徒からの要望で，学部で教えている16人の教員のプロフィールも紹介されました．男子部生と女子部生がこれらを見学するに際には，学部3年生が案内役としてつきました．
（左）展示を見学する女子部生徒 （右）説明する学部生
展示の他にも，食堂ではカフェが開かれ，学部生手作りのクッキーやケーキなどが販売されました．これはたいへん好評で，いつもにぎわっていました．カフェには学部教員と学部生による面談コーナーも設けられ，来場された方々との交流の場となっていました．その横には，学部のさまざまな授業風景が映像でスクリーンに映し出されていました．これらの準備はすべて学部生によるもので，とくに3年生が写真を撮影したり文章を考えたり力を出していました．
面談コーナーの様子
（左）お習字を見学する男子部生 （右）学部生の焼いたケーキ
オープンデーは，その準備と運営を通して学部生の団結が深まる時であり，学部の教育について学部生自身が考える絶好の機会でもあります．今年度のオープンデーのスローガンは「学部という選択」でした．リーダーの坂本康平君，泉水友恵さん，土屋りえさん（いずれも3年生）は，このスローガンに「男子部生と女子部生には，はじめから学部に行くとか行かないとか決めつけないで，しっかりと考えてから学部に来てもらいたい」という思いを託したそうです．展示内容は男子部生と女子部生への事前アンケートをもとに構成し，とくに模擬授業をしてほしいという声に対して，しかし会場にいられる時間があまりないということから，学部の授業を可能な限り多くビデオ撮影し，それを編集してコンパクトにまとめて映像で流すという手法で応えました．また，昨年度使用した大型パネルを再利用したり，1階のぶらさがり展示でパネルを使わずに効果的に見せることを考えたり，経費削減にも気を遣っていました．
（左）工夫を凝らした吊り展示 （右）授業の様子をまとめた映像
（左）前日にパネルを設営する学部生 （右）前日にクッキーを作る学部生
来場者数は約700人でした．数多くの生徒ならびにご父母の皆さまに参加していただきました．ご来場とご声援に感謝申し上げます．
文：遠藤敏喜（学部教師） 写真：後藤健太（学部2年）
ポスターデザイン：坂本康平（学部3年）
