「エコキッズプラン」が銅賞を受賞/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

「エコキッズプラン」が銅賞を受賞/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

「エコキッズプラン」が銅賞を受賞

2010年1月16日

東久留米市市民環境会議くらし部会主催の「エコキッズプラン」が、2009年11月15日に新宿御苑で開催された「東京エコ・コレクション2009」で銅賞を受賞した。応募41団体中書類審査による15団体が発表した。これは、市民委員と地域学生が企画した市内の子ども達と活動である。地域学生には、最高学部生4名が加わった。


昨年11月から地域産の材料を使用した料理作りによるエコランチを行い、食材についてフードマイレージ地図を作成した。今年2月の市環境シンポジウムでは、子ども版環境ワークショップを行い、「10年後の夢の環境将来像」を考えた。6月の市環境フェスティバルでは、子ども代表と市民委員(学園教師)が発表した。それが今回の発表である。子ども達に身近な取り組みが、評価されたことを大変嬉しく思っている。

文:伊藤 玲(学部4年)

東久留米市環境基本計画と、学部生の関わり(2008年度の報告)
東久留米市では2006年から10年計画で、市・事業者・市民が協力して「水と緑、安心した暮らしをみんなで育むまち」を作ることを目指す、環境基本計画が立ち上げられこの計画に基づき市民環境会議が発足、水とみどり部会・くらし部会・環境広報部会に分かれて 計画を推進している。この内くらし部会のメンバーとして、学部3年生(当時)の松下さん、伊藤さん他の学部生が参加し、2008年度活動をした。
活動の一つとして、市内在住の小中学生を対象に地元産の食材を使ったエコランチ作りを、地域栄養士会と協力して指導。その後、食材の産地を調べてフードマイレージ地図を作成。日本の食糧自給率が先進諸国中で最も低く、多くの輸送エネルギーを使って外国から食糧を輸入していることを子供達に知ってもらうエコキッズプランを進めた。これをきっかけに地産地産に関心をもった子供達がさらに市内軒先販売所や、学校給食の献立調べ等を行い、今年6月に開かれた市の環境フェスティバルで、発表を行った。
この取り組みが、東京都地球温暖化防止活動推進センターが行った「東京エコ・コレクション2009」の書類審査を通り、11月15日に新宿御苑で発表、銅賞を受賞した。受賞の理由として、市民が共に活動し、柳窪産の小麦粉や軒先販売の野菜を使用するなど地域に密着していること、子供たちがこれを元に自発的に自分が出来るエコについて考えたり実行しており、今後も活動が継続・拡大する可能性があることが高く評価されたとの講評であった。
地球温暖化防止ということが社会でクローズアップされる以前から、学内では家庭は簡素に、社会は豊富にという創立者の思いを実行し、良い生活をする校風が受け継がれて来ている。さらに今回は、地域の活動と関わることで、社会を良くする働きが出来たことは喜ばしい。今年も新しくふたりの1年生が委員になるので、今後の活動に期待したい。

文:寺尾恵理子(男子部教師・推進委員)

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