映画「水清きふるさとを」上映会/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

映画「水清きふるさとを」上映会/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

映画「水清きふるさとを」上映会

2010年1月6日

11月20日(金)に行われた秋の自然観察会にあわせて、記念講堂で映画「水清きふるさとを」を上映しました。今回は、主に、東久留米市内の南部地域センター、学園町自治会、自然観察会に来てくださる方々へご案内をし、「地域の自然を皆で考える」時間となりました。この映画は、自由学園の女子学部二年生が、1964年度に取り組んだ「立野川の浄化の研究」がテーマとなっており、1966年に映画会社 東映が中学生の社会科「郷土」の単元向けに製作した教育映画です。


上映会は、映画化された経緯や簡単な内容紹介、20分ほど上映をし、その後、地域の風景を様々な視点で撮影されている、元東映の映画監督の田口勝彦さんに映画の感想を話していただきました。ほぼ市内全域の下水道設備が整った今、この映画がもつメッセージは、「自然と共生し、生物が互いに共存する空間から学ぶ姿勢」ではないか、と感想を述べてくださいました。後半は、今年からはじまった「総合治水対策委員会(最高学部自主研究グループ)」から、現在のこの地域の川の様子と、活動内容を報告しました。終了後、学園内を流れる立野川を、グループの学生と男子部の生徒が一緒に、ご案内しました。
今回の上映会は、最高学部の学園特別実習で、普段は別々に勉強をしている、「図書・記録グループ」、「自然誌・環境グループ」、「施設管理グループ」が、受付、誘導、会場準備、書籍販売などを共同で行いました。グループの枠にとらわれず、さらには地域の方々とご一緒でき、よい活動の機会となりました。
映画「水清きふるさとを」上映会
(左)記念講堂の上映会の様子 (中)自主研究グループによる活動報告 (右)1964年度の研究論文とオリジナルの16mmフィルム
なお、施設管理グループの販売した書籍の一つである『自然はともだち―南沢博物誌』は、長年自由学園で理科教員をしていた故吉良幸世先生の著作で、学園のみならず地域の自然についてもかかれた本です。吉良先生は、「水清きふるさとを」の映画にも指導の教員として「出演」しています。この本をはじめ、学園に関する書籍は学園事務室でお求めいただけます。
自由学園出版局

文:越前屋香菜(資料室)写真:八木顕人(学部3年)

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