ネパールワークキャンプ終了!/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

ネパールワークキャンプ終了!/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

ネパールワークキャンプ終了!

2009年8月8日

ネパールワークキャンプ2009第20回ネパールワークキャンプは7月10日から8月4日まで行われ、最高学部1年生から3年生まで20名と教師3名が参加し、首都カトマンズから東に約30Km離れた小さな街、ブドゥールの宿舎を拠点として植林・交流活動を行った(活動報告は、ネパールワークキャンプもうすぐ帰国にも詳しく書かれている)。


植林の前半期間には、過去4年間植林を継続し、今年が契約の最終年となるバカテダラの確認を行い、補植・剪定・除草作業を行った。バカテダラでの活動終了の際には、地域の住民から私たちの働きに対する感謝の儀式が催され、ともに喜びを分かち合った。
後半期間には、新たな植林地スンダルバスティでの活動を開始した。地域住民の要望から、コーヒーと2種類のハーブの苗を合計で653本植えた。どれもワークキャンプにおいて初めて植える苗であったため、作業は手探りの状態から始まった。草地の斜面を開墾し、畝をつくり、繊細な苗の植え付けをすることは、限られた時間と日差しの強さも加わって大変な作業であったが、参加者はそれぞれにとてもよく集中して働いた。最終日は夕方から植林を始め、日没後の夜7時までかかったが、予定していた作業をすべて終了することができた。
ネパールワークキャンプ2009 ネパールワークキャンプ2009
(左)植林の様子 (右)現地の子と一緒に植林
ネパールワークキャンプ2009 ネパールワークキャンプ2009
(左)新植林地での作業 (右)旧植林地の村人の人達とお別れ会・記念撮影
交流活動においては4つの学校に赴き、小・中・高校生を対象にして植林・文化・科学・美術・体操・音楽の6グループに分かれて英語で授業を行った。今年は交通機関のストライキや大雨、日食、また現地の祭りによって交流プログラムの中止が相次いだ。準備期間に重ねてきた練習の成果が発揮できなかったことには、学生も残念そうであったが、実施できたプログラムにおいては、自分達が持っているものを精いっぱい伝えようとする姿、そして現地の子供たちとの交流を大いに楽しんでいる様子が見られた。
ネパールワークキャンプ2009 ネパールワークキャンプ2009
(左)現地の学校での授業 (右)体操の授業
経由地・シンガポールでは、8月3日午後にホテルの会議室で2時間の反省会を行った。この反省会の中で挙がった意見の中に、ネパールのゴミ問題に関することがあった。ネパールでは至る所にゴミが散乱しており、そのことに心を痛める学生が多かったようである。来年はこのことに関しても自由学園から何らかの働きかけができればよいと考えている。その後、8月3日の夜11:30頃シンガポールを出発し、翌朝7:30に全員無事に成田空港に到着した。
ネパールワークキャンプ2009 ネパールワークキャンプ2009
(左)ナモブッダの街並み (右)シンガポールの夜景
今年は、このワークキャンプの意義を認め、支えてくださっている現地の方のお話を聞く機会が多くあった。そこでは特に自由学園の働きに対する感謝と、必要があればいつでも全面的に協力してくださるとのお言葉を伺い、非常に心強く、同時にこの活動を確実なものとして継続させていく責任を感じた。1990年度の第1回ワークキャンプから、20年もの長い歳月をかけて高めてきた現地の方々との信頼関係はまさに自由学園の宝であると実感した。
今年も無事に活動を終えられたことを、支えてくださったすべての方々にこの場を借りて感謝申し上げます。

文:長谷部春加(学部3年・2009年度ネパールワークキャンプ学生リーダー)
写真:桂 直之(学部2年)

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