2007年4月27日(金)の午後に自然誌・環境グループ恒例の春の自然観察会を開きました。前日の雷雨とはうってかわり、雨に洗われた新緑がさわやかな晴天の午後、60名余の方々がご来会くださいました。
今年は春早くから暖かく、セツブンソウ・シデコブシ・カタクリなどが例年より早く開花しました。その後4月に入って寒い時期があり、27日の観察会までイチリンソウ・ヤマブキソウ・チゴユリ・イカリソウなど春の花々が沢山咲き続けていました。カエデなどの木々の新緑のなかで更に高いところにあるケヤキはやっと芽吹き始めたところで、林床に明るい黄緑色の日ざしが輝いていました。
学園内を東西の2方向に分かれてご案内しました。所々で植物の冬の姿や開花時などの写真をお見せしながらご一緒に観察しました。植物の生活の様子などがよく分かったとお声を頂きました。多年生植物のシモバシラは枯れ上がった茎の根元から3月に出た黄緑色の芽が伸びていました。その前でご説明する際、1月の初めに撮影した枯れた茎の下の方から氷の結晶が出ている写真をお見せしました。今のすがたとの比較に関心を示されました。
学園内をまわりながら、地元東久留米市、西東京市の自然を長年大切にされている方々から地域の自然のお話を伺いました。今年4月からグループに加わった1年生共々、自由学園の自然をよく観察し大切にしていく使命を感じた1日でした。
文・写真:自然誌・環境グループ 進藤真綾(2年)