学園特別実習・共同研究報告会/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

学園特別実習・共同研究報告会/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

学園特別実習・共同研究報告会

2007年3月11日

学園特別実習・共同研究報告会先週の卒業勉強・卒業研究報告会に引き続き、今度は1~2年生による学園特別実習と3年生による共同研究の報告会が、3月10日(土)の午前中に、行なわれた。今回は主に学部生対象で、お互いの活動内容と成果を聞きあうものであったが、男子部高等科3年生や父母の方も聴きに来てくださった。


前半は学園特別実習の7グループ、考古学、施設管理、図書・記録、樹木・庭園、食、自然誌・環境、農芸からの報告であった。学園特別実習とは、学園運営の一翼を担い、そこでの生活が向上することを目指して、システム構築もくしは改善する勉強である。1954年(女子学部)から続く伝統ある学びである。
各グループとも今年度の活動報告があり、そのほか研究成果の報告もあった。図書・記録からは資料研究の成果が、樹木・庭園からは10年に1度の学園構内樹木調査の結果報告が、食からはBMI指数を用いた学園内の食水準の考察が、述べられた。
  学園特別実習・共同研究報告会   学園特別実習・共同研究報告会
   (左)考古学の報告を聴く男子部生徒(右)樹木・庭園の報告
後半は共同研究の4グループ、心理学、ヒューマンセキュリティ、食、環境と経済からの報告があった。共同研究とは、所属する研究室間を横断的にまたがる授業で、自分とは違う立場の問題意識や手法・解釈などに触れ、それらと自分の立場を関連させることを体験できる。
心理学は、自由学園生としてのアイデンティティとはどのようなものかを明らかにすることを目的に、小グループにわかれて考察を進めた。ヒューマンセキュリティは、国防外交・地震・日常安全確保の3つの視点から活動を進め、意識することの大切さを問い続けた。食は、選択を賢く行なうことの必要性・重要性を実証した。環境と経済は、緑地のもたらすクーリング効果を統計的に追求した。
  学園特別実習・共同研究報告会   学園特別実習・共同研究報告会
   (左)心理学グループの報告(右)パネル展示
今回報告した学生は、来年度以降、少なくとももう1度は報告の機会が与えられる。今回の報告会を通じて、1年間の取り組みを省みて、さらに来年度飛躍してくれると信じている。

文と写真:遠藤敏喜(学部教師)

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