2年課程卒業勉強・4年課程卒業研究報告会/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

2年課程卒業勉強・4年課程卒業研究報告会/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

2年課程卒業勉強・4年課程卒業研究報告会

2007年3月4日

卒業研究・勉強報告会3月3日(土)に、2年課程卒業勉強と4年課程卒業研究の報告会が行なわれた。来場者は、教職員、学部生、女子部生徒、父母、理事をはじめとする招待の方々、と総勢500名を超えた。


●2年課程卒業勉強
○社会グループ 社会学的に集団を考える
○福祉グループ 老いと向き合う
○歴史グループ 清風寮の歴史
●4年課程卒業研究
○社会・教育
 学校体育の国際比較-日本とデンマークの教育観を通して
 遊びという学び
 地域社会における世代間ギャップと交通問題
○生活
 “働くこと”における自由学園教育の価値と重要性
○語学・文化
 「状況の構築」とは何か-Guy DEBORD の映画を題材にして
○思想・歴史
 ニュージーランド都市研究序説-ウェリントン地域研究―
 カシミール問題
 モンゴル 民話・英雄叙事詩等の伝承研究
 粋の源流を探る
 東久留米市柳窪地区における「まつり」の現代的意味
○生活美術
 音と光の空間デザイン
 日本画「地球」
 日本画「白梅図」
 生活してきた空間を表現する
 イタリアンヴァージナル制作
 デンマーク体操の表現(パフォーマンス)
 平面構成
 彫塑「手」
○物理・化学
 自由学園における局所的気候の解析
○数理情報
 自由学園南沢キャンパスの幾何学的最適性
 正多面体の展開図と折り紙
 後期式枯山水庭園に関する認知学的考察
 インクジェットプリントにおける正確なカラーマネジメント技術の研究
卒業勉強と卒業研究は、自由学園でのあらゆる学びで得た知識を収斂するものである。2年課程の卒業勉強は、2年次から毎週土曜日を用いて行なわれる。近年は女子部時代の学びを学部1年次に出会った学問から見つめなおすパターンが多い。4年課程の卒業研究は、3年次からはじまる総合演習を通じてテーマが培われる。いずれも個々の意見を、十分な議論を尽くして鍛え、グループの意見として昇華する。報告会は、その意見を反映し、正当に評価していただく公の場となる。この最終評価の場が与えられていることで、卒業前の時間が引き締まったものになる。
  卒業研究・勉強報告会   卒業研究・勉強報告会
   2年課程2年生による卒業勉強の報告
  卒業研究・勉強報告会   卒業研究・勉強報告会
   4年生による卒業研究の報告
今年度もテーマは個性的であった。その多彩さから各々10分~20分という短い報告時間であった。しかし、時間以上に心を伝え、成長の姿を見せることができた。多くの質問や意見が出たが、それは心あたたまる励ましであった。報告会もまた大きな学びのときであると実感した。
  卒業研究・勉強報告会   卒業研究・勉強報告会
   (左)会場の様子と(右)最後にお礼を述べる4年生
  卒業研究・勉強報告会   卒業研究・勉強報告会
   生活美術の卒業制作の展示
女子部生徒が聴きに来てくれたことは嬉しいことであった。学部生とあわせて、いつか来る自分たちの報告会はどうあるべきか、しっかりと聞き、考えてほしい。それが明日の学部のみならず自分の成長へと繋がる。

文と写真:遠藤敏喜(学部教師)

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