3年生がテーマ別グループ研究の報告会を行う/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

3年生がテーマ別グループ研究の報告会を行う/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

3年生がテーマ別グループ研究の報告会を行う

2013年2月25日

3月16日(土)に最高学部3年はテーマ別グループ研究報告会を行った。最高学部4年課程の後期学生は、専門カリキュラムとして「自然の理解と創造」「ライフスタイル」「環境と経済・社会」「世界と日本の文化」「数理モデルとインターフェイス」「人間形成と教育」というテーマをもとに構成されたゼミナールのいずれかに所属し、そこでそれぞれの研究を行い、卒業論文をまとめる。今回の報告会では、ゼミナールに所属して1年間が経過した3年生が、それぞれのここまでの進捗状況をまとめて報告をした。

報告はライフスタイル(9人)、数理モデルとインターフェイス(5人)、自然の理解と創造(8人)、環境と経済・社会(2人)、世界と日本の文化(5人)、人間形成と教育(3人)の順番におこなわれた。

テーマ別グループ研究の報告会

質疑応答中の3年生

報告は各ゼミの特色がよく表れていた。ライフスタイルゼミは,大きく車、メディア、織物のグループに分かれて、インターネットを利用したブランド戦略や電気自動車の作成やガーナにおける布の役割など、生活にリンクする報告をした。数理モデルとインターフェイスゼミは、間伐材を活かす椅子と幼児生活団の”れいすいまさつ”のDVD製作と、全国友の会の生活時間調査データの統計解析結果の報告をした。自然の理解と創造ゼミは、羊羹・日本酒・小麦などの食物に関する実験結果と、武蔵野の野生植物の観察結果の報告をした。環境と経済・社会ゼミは、森林と市民のつながりを環境・経済・社会の3つの視点から考察した。世界と日本の文化ゼミは、日ごろのゼミで鍛えてきたブックレポートの手法を活かし、”無駄に感じた時間”に関する意識調査を行なったデータをもとに、フッサールの現象学の観点からの考察結果を述べた。人間形成と教育ゼミは、2010年から始まったJIYUアフタースクールをきっかけに、自由学園の預かり教育の歴史をまとめて、その在り方を考察した。

テーマ別グループ研究の報告会

(左)市岡理事長もコメントを述べてくださる (右)間伐材で作った椅子

来年度はいよいよ卒業論文執筆に励む1年となる。今回は来年度をどう過ごすのか1人1人がよく考えさせられた会であった。学業における自由学園でのよい総まとめとなるよう、1人1人が自分の関心、興味に真剣に向き合う1年として過ごしていきたい。

文:梅津史雅(学部3年)
写真:遠藤敏喜(学部教師)

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