最高学部4年酒井優行は2012年12月21日(金)に滋賀県龍谷大学瀬田キャンパスで開催された応用数学合同研究集会・解析系において卒業研究の成果を口頭発表した。
発表の様子
酒井が所属している最高学部グループ研究・数理モデルとインターフェースゼミの数理チームは自由学園那須農場にて観測された気象資料を用いて統計モデルを構築し、那須地域の自然現象を数学的に説明する研究を行なっている。そのなかで酒井は高山大樹と2人で栃木県蛇尾川が出水を起すタイミングを地下水の変動に応じて確率的に記述するモデルを構築している。
私たちがこの研究を行ったきっかけの一つに、私と高山が最高学部1~2年次に参加していた最高学部自主研究「蛇尾川と立野川の治水研究」グループに参加した経験からが挙げられる。研究をしてきて、私たちは最高学部の4年の学びの中で一貫して蛇尾川という川と向き合ってきたのだと感じている。
今回の私たちの発表は参加した学会の中ではかなり異色であったにも関わらず他の参加者の方は好意的に発表を聞いて下さり、今後の研究に活かせるような質問も幾つかしてくださった。
私たちは学外へ向けての「発信」を目標に研究を進めてきた。ゼミでは先月に矢野真知子さんが形の科学会シンポジウムで発信したことに引き続き、今回私たちも発信という目標を達成することができ、指導をして下さった島津秀康先生(男子部58回生)と遠藤敏喜先生始め協力して下さった多くの方にこの場を借りて感謝を申し上げたい。
この機会をモチベーションとして、今後のさらなる研究と生活に役立てていきたい。
文:酒井優行(学部4年)
写真:遠藤敏喜(学部教師)