2年課程2年生4名は、夏休みのはじめ、7月6日から7日にかけて1泊2日で府中市生涯学習センターにて修養会を行いました。大貫隆最高学部長、矢野恭弘学園長、担任の小田幸子先生に引率していただきました。今回の修養会の内容は、引率してくださった先生方それぞれによる礼拝と読書、そして懇談です。読書では、羽仁もと子著作集第15巻『信仰篇』から数編を読みました。
1日目は、お昼に全員現地に集まり、最初に大貫先生による礼拝と読書をしていただきました。大貫先生は、昨年の東日本大震災を踏まえて『信仰篇』より「ヨブの信仰」を選んでお話してくださいました。私たち2年課程2年生は卒業勉強で東日本大震災をテーマに取り組んでいることもあり、深く考えさせられるものでした。大貫先生の興味深いお話に最後まで皆の質問が幅広く飛び交い、貴重なひと時となりました。
懇談では、自由学園で過ごして来た日々を各々振り返り、卒業後の進路や今の一人ひとりの思いを聞き合いました。
その後、夕食をいただき、小田先生による礼拝の後、「神を忘れる」「罪は罪を生む」「律法は短く恩寵は長し」の読書をしていただき、時間が許すまで卒業勉強の時間をとりました。今後の卒業勉強について、8月のサマースクールのお手伝いや支援活動第15陣への参加をはじめとする夏休みの予定の確認、夏休み中に進めておくべきことの分担など、1学期末は第1回卒業勉強中間報告会で手一杯で出来なかったことを話し合うことが出来ました。
2日目は、朝食の後、矢野先生による礼拝、「神の国」「使命の道」の読書をしていただき、最後に皆でこの2日間を通しての感想を共有して、昼食後に解散としました。
私たち2年課程2年生にとって自由学園での最後の修養会となりました。和やかな雰囲気のなか、讃美歌ではじまり讃美歌で終えた2日間、2年課程らしい温かい時間を過ごすことが出来ました。
4月からはじまった2年課程2年目の生活では、卒業に向けてのさまざまな準備がはじまり、今まで以上に多くの時間をともに過ごしてきました。8月末の支援活動第15陣への参加をはじめとし、再びはじまる生活の前に皆で落ち着いた時間を過ごせたことは大きく、夏休みのはじめに卒業前の修養会がある意味をそれぞれ心に留め、残りの自由学園での生活一日一日に大切に生かしていきたいと思います。あらためて互いの思いを共有する時が得られたこと、３名の先生方にじっくりお話していただけたことなど、贅沢な時間を過ごすことが出来て感謝しています。
文：写真：山本千尋（学部2年）
