私たち最高学部4年生と2年課程2年生は3月3日（土）に卒業研究と卒業勉強の報告会を行いました。
本年度は、昨年3月の東日本大震災および福島の原子炉事故により、日本にとっても私たちにとってもシビアな1年間でした。そのような中、報告会を開催することができたことを、そして無事に終えることができたことに心から感謝しています。
報告会は午前9時から午後5時までの長い時間でしたが、528人と多くのお客様にご来場いただき、大変貴重な時間となりました。とくに今年は男子部生徒・女子部生も多く集まってくださり、しかも質疑応答の際には男子部の生徒からも質問が出て、感謝しています。
今回の報告会を終えて、社会に出ていく私たちですが、今回の報告会から得たものを、そして自由学園で得たものを社会で発信し続けていきたいと思います。
4年課程卒業研究報告会リーダー：高橋耕司（学部4年）
ポスター制作：坂本康平（学部4年）
環境と経済・社会の報告
数理モデルとインターフェイスの報告
（左）世界と日本の文化の報告 （右）自然の理解と創造の報告
ライフスタイルの報告 （右）絵本の読み聞かせ
人間形成と教育の報告
（左）学部長による講評 （右）ご案内 筆：浅原寛武（学部4年）
（左）リーダーの挨拶 （右）男子部生徒による質問
展示
自然ゼミの3年生が柳久保小麦で作ったカステラ
最高学部の1・2年の必修カリキュラムのひとつに「学園特別実習」があります。これは学園の運営に携わる学びで、8グループに分かれて活動をしています。
2年課程2年の8名は、卒業勉強でこの「学園特別実習」を取り上げて、その成り立ちから現在そして今後へ目を向けてきました。今回の報告会は1年間の成果が表れる場でした。これまでに3回の中間報告会を経験してきましたが、その度に少しずつ勉強として良い形になっていき、そして最後の報告会を迎えました。「まとまりがあって良かった」といった感想もいただき、良い報告ができたのではないかと思います。
この卒業勉強は2つの難しさを持ち合わせていました。ひとつは、私たち自身が2年生として特別実習の活動をしながら特別実習を見ることで、もうひとつは、8人という人数で1つのテーマに取り組むことでした。さまざまな苦労もありましたが、皆が最後まで自分たちのテーマに向き合い、その結果として最終的にひとつの形にすることができました。最高学部の教育の一端を知るという良い学びになりました。
1年生の時には想像できなかったほど特別実習のことを考えた1年間でした。昨年11月の90周年記念教育報告会でも特別実習が取り上げられ、最高学部としても特別実習に向き合う年になりました。2011年は、特別実習の前身である女子学部のグループ勉強が始まって60年、特別実習が始まって12年という年でした。安定期にある特別実習に少しは刺激を与えることができたのではないでしょうか。これからもこの特色ある学びが継続、そして発展していくことを願っています。
2年課程卒業勉強リーダー：森奈緒子（学部2年）
2年課程の報告
