【那須農場の学び】水田の除草と気象観測露場の整備/教養・専門 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

【那須農場の学び】水田の除草と気象観測露場の整備/教養・専門 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

教養・専門

【那須農場の学び】水田の除草と気象観測露場の整備

2024年5月19日

最高学部の講義「那須農場での学びと持続可能な農業・地域づくり」では、5月11日(土)から12日(日)にかけて、履修者7名と教員2名の計9名が栃木県那須塩原市にある那須農場近くの自由学園の田んぼで活動を行いました。今回は11日(土)の講義終了後16時頃に学園を出発し19時頃に那須農場に到着しました。その後は明日の活動のための資材の購入とミーティングを行いました。前回、田植えの際に実施した稲のスケッチについて小田先生に講評していただきました。

 

第1回の除草を終えて

 

那須農場露場整備用に長尺の国産杉材の買い出し

 

夜のミーティングと稲のスケッチ講評

 

2日目は農場の基本時間に合わせて朝5時に作業を開始し、前回から着手した気象観測露場周辺の整備を行いました。人工芝の張り替えは完了し、腐朽し撤去た木柵の解体処分、新しい木材の塗装を行いました。その他にも収穫後に使用する単管パイプで作られた稲架(はざ)周辺の整備や、古い道具類を中心とした農場内の見学を行いました。

 

那須農場露場の人工芝張り

 

露場の新しい木柵づくり

 

破損した稲架(はざ)周辺の整備

 

その後、指導してくださっている地元の農家さんのお宅に移動し、ご挨拶と田打車(手押し式の中耕除草機)の用意を行い、田んぼに向かいました。9時頃に田んぼに到着し、車道から見ると田んぼに雑草が生えていないように見えましたが、近くによってみると1cmほどの雑草がたくさん生えていました。早速、田打車を使っての除草と、定期観測地点の稲の生育状況の計測、手入れの方法を変える2つのテスト区画の設定を行いました。今回、田打車を使うことによって得た気づきとして、稲の列のずれや株間の変化が少ないほうが除草しやすく、効率的に作業を進めることができることが挙げられます。今年の田植えは前半にミスが多く稲を植える間隔がばらばらだったことに対して、後半では慣れてきて、稲の間隔が揃うようになってきました。そのため、田んぼの前半分は田押し車での除草は大変でしたが、後ろ半分では比較的スムーズに除草をすることができました。

 

田植えから1週間の水田

 

慣行農法(写真右側)の水田との比較

 

上空から作業の様子

 

水田に入り除草機での作業開始

 

横軸を終えたら縦軸も除草機をかける

 

念入りに除草機をかけ、倒れた稲の補植も行う

 

テスト区画の設定

 

11時半に除草等の作業が終わり、その後に井戸や湧水、農家さんのお宅周辺の水の調査を行い、13時頃に農場を出発し、16時頃に学園に到着し、解散しました。
今年度の那須農場での活動が2回目ということもあり、気象観測装置の整備や田んぼに慣れてきて、1回目の活動よりも滞りなく動くことができたと感じています。2週間後にある次の活動も除草活動なので、今回の経験を生かしてより丁寧で効率的に活動を行っていきたいと思います。

 

関連記事はこちら
(2024/5/14)連休中に有志学生が那須農場に滞在し農家の田植え作業に参加
(2024/5/14)【那須農場の学び】連休中に那須農場の水田で田植え
(2024/4/28)【那須農場の学び】学生有志で田植えの準備に参加
(2024/4/28)【那須農場の学び】那須農場の水田で田植えの準備が始まる
(2024/4/26)【那須農場の学び】講義「那須農場での学びと持続可能な農業・地域づくり」を新規開講

 

文・白鳥 薫(最高学部3年)・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)

カテゴリー

月別アーカイブ