みんなの日 ~教養講座~ - 自由学園 リビングアカデミー(45歳以上の方々の学校)

みんなの日 ~教養講座~ - 45歳以上の方々の学校【自由学園 リビングアカデミー】

講座の内容と日程

みんなの日 ~教養講座~

みんなの日 ~教養講座~

「みんなの日」の一日


1
教養講座

教養講座では、「みんなの日」(毎月1回、原則土曜日)の午前中に、私たちの身近にあるテーマをとりあげて、その分野の専門的な知見を有する講師から講義を受けます。また、講師との質疑を交え語り合うことで、関心を持っていたことを深め、また新しい分野についての知識を広げます。

2
生活体操

昼食前に軽く体をほぐします。


3
昼食

全員が一緒にいただきます。
仲間と話す大切なひとときです。

交替で配膳、
片づけをします。

4
午後の集い

午後は、 皆の関心あるテーマを探して、学生同士の交流や家族間の懇親などさまざまな活動をします。

2024年度「みんなの日」 始業式

4月20日(土)

        

2024年度「みんなの日」 全員参加の「教養講座」と「午後の集い」

開催日 5月18日(土)、6月15日(土)、7月13日(土)、9月7日(土)、10月19日(金)、11月16日(土)、12月21日(土)、1月18日(土)、2月15日(土)、3月29日(土)

2023年度「みんなの日」 教養講座 年間予定

5月13日(土)

西崎 香
『見えてきた素顔の「21世紀」~私たちの選択肢』
西崎 香 ジャーナリスト 自由学園最高学部講師

岐路に立つ人間社会と地球。これからの世界と日本はどうなるのか。わたしたちは孫や子どもたちに何を伝え、継ぐべきか。ようやく21世紀の実相が見えてきた状況のなか、激動の本質をグローバルな視点で解き明かし、その行方を展望します。

自由学園初等部から英国に移り、ケンブリッジ大(経済)卒。帰国して朝日新聞記者になり、経済や国際情勢、環境などを担当し、特派員として米欧アジアなど各地から報道。学園では地政学的な目で世界の動きを説く国際関係論や英作文を指導。通訳・翻訳家。

6月24日(土)

鈴木 春夫
『高齢者に対する交通安全の動機づけ』
鈴木 春夫 千葉大学名誉教授・元自由学園最高学部長

交通事故死傷者数は年々減少しているにもかかわらず、高齢者の交通事故が大きな社会問題になっている。ここでは事故の背後にある高齢者の特性、さらに人間の行動とは何かを考えながら、参加・体験・実践型交通安全教育の必要性を述べる。



東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。同博士課程中退後、東京大学文学部助手。千葉大学専任講師、助教授を経て文学部教授。退官後同大学名誉教授となり、自由学園最高学部長。内閣総理大臣賞、交通栄誉賞緑十字金賞、瑞宝中綬章を受ける。

7月22日(土)

若井 克子
『 東大教授、アルツハイマーになる』
若井 克子

脳神経外科の医師であった夫は、若年性アルツハイマー病になって、知識を、地位を、職を失いました。しかし、すべてを失ったことで「あるがまま」を得て、信仰の、人生の本質に触れたように感じられました。その思いをお伝えしたいと思います。

日本女子大学在学中にキリスト教に入信。卒業後、家庭科教諭また講師を務める。2006年に夫がアルツハイマー病のため東京大学を早期退職して以降、認知症の当事者とその家族として各地で講演活動を行いながら、2021年に永眠するまでサポートを続けた。

9月2日(土)

渡邉 憲司
『羽仁もと子を生んだ八戸管見 ~安藤昌益を中心に』
渡邉 憲司 立教大学名誉教授・前自由学園最高学部長

羽仁もと子を輩出した八戸の文化を歴史的にとらえてみたい。殊に、八戸で受け継がれていた思想家(医師)安藤昌益(1703-1762)の農業重点主義(無階級社会論)を中心に、昌益に大きな影響を受けた羽仁五郎やハーバード・ノーマン(元カナダ大使)の思想形成にもふれてみたい。又、未曾有の天明大飢饉の災害を受けた北津軽の風土についても考える。

北海道函館出身。1944年生まれ。前自由学園最高学部長。現在立教大学名誉教授。市立横浜商業高校(定時制)・武蔵中学高校・梅光女学院大学・立教大学・立教新座中学高等学校・自由学園最高学部の教員を勤めた。専門は、江戸時代文化殊に文学。『近世大名文化圏研究』『仮名草子集』『江戸遊里紀聞』『祈りの海へ』『時に海を見よ』などの著作がある。3月刊行予定『江戸岡場所雑記』(仮題)

10月21日(土)

廣瀬 秀行
『車椅子あれこれ』
廣瀬 秀行 理学療法士・博士(工学)・LA学生

歩けなくなると、寝たきりになりますか?車椅子マラソン世界記録はご存知ですか?私は障害者や高齢者が自分の意志で電動車椅子も含め車椅子生活を送っていくときの問題点を解決して、逆にその有効性を示す仕事をしてきました。

博士(工学)。理学療法士。専門は車椅子シーティング、バイオメカニズム。元:日本保健医療大学、日本車椅子シーティング財団、厚生労働省障害保健福祉部、国立障害者リハセンター研究所、千葉大学病院。趣味:ゴルフ、読書。

11月11日(土)

LA祭
『LA祭』

私たちが日ごろ学んでいることを互いに紹介し合う他、皆が触れ合うプログラムを用意して、互いに交流する日です。 LA協力委員会が中心となり、皆のアイデアを取り入れて、午前、午後を通した選択クラスの展示や、ワークショップ、懇親の集いなどを計画します。

12月9日(土)

廣瀬 陽子
『ユーラシアの現状』
廣瀬 陽子 慶應義塾大学 総合政策学部教授

刻々と変化する、ウクライナ、アフガニスタンの状況。その時に一番タイムリーなユーラシアの状況についてお話いたします。

慶應義塾大学総合政策学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了・同博士課程単位取得。政策・メディア博士(慶應義塾大学)。専門は国際政治、旧ソ連地域研究。『コーカサス 国際関係の十字路』(2008年、集英社新書)でアジア・太平洋賞特別賞を受賞。著書多数。

1月20日(土)

平方 眞
『命が終わる頃に「良かった」と思うための今からの過ごし方』
平方 眞 愛和病院副院長、緩和ケア医

「終活」という言葉が一般化して久しいですが、命が終わる現場で働いていると、何かしらやり残す人が多いのが現実です。無理なくできて、後悔が少なく、幸せが多くなる「人生の店じまい」の方法を教えます。

自由学園男子部高等科修了、山梨医科大学平成2年卒。武蔵野赤十字病院、諏訪中央病院などを経て、現在愛和病院(長野市)副院長。さまざまな場所で3,000人以上を看取ってきた。著書に「人生のしまい方 残された時間をどう過ごすか」等。

2月12日(土)

菅村 大全
『秋岡芳夫の暮らしのデザイン ~ハンドショッピングのすすめ~ 』
菅村 大全 モノ・モノ主宰

大量消費社会の到来にいち早く警鐘を鳴らし、「消費者をやめ愛用者になろう」と提案した工業デザイナーの秋岡芳夫。彼が重んじた「身体尺度(ヒューマンスケール)」の考えにもとづいた、失敗しない食器と家具の選び方を伝授します。

1973年長崎県出身。 カタログ雑誌の編集部を経てフリーライターとして活動。リトルプレス『Crafter』の元編集発行人。 2015年にモノ・モノ代表に就任。 創設者である工業デザイナー・秋岡芳夫の理念を次世代につなげる活動を行う。

3月16日(土)

山崎 美津江
『帰りたくなる家 ~家の整理は心の整理~ 』
山崎 美津江 相模友の会会員

年代を問わず、家の仕事は多種多様。家の中は「今まで」と「いま」と「これから」の仕舞場所。衣食住の暮らしが、年代に相応しく整うための暮らし方は、「置き場所」を決めて暮らすこと。「置き場所」は地に足つけて生活するための「重力」なのです。

1977年、長女出産後に友の会に入会。家の中の整理収納は、家計簿の費目ごとに整えることを先輩から伝授される。以後、45冊の家計簿の数字は「foot prints」そのもの。振り返り、手取り足取りされて今があります。現在は相模友の会に所属。1948年8月31日生。相模原市の集合住宅74㎡に70代の夫と2人暮らし。

2024年度「みんなの日」 教養講座 年間予定

5月18日(土)

野口 京子
『♪人生ハーモニー♪で、楽しく豊かな生活に』
野口 京子 文化学園大学名誉教授・日本健康心理学研究所所長

人生の楽しみは後半にあり!それぞれが思い描く“幸齢期” を過ごせるように、今から、自分の感情・思考・行動の傾向を知り、健康の3つの要素となる心と身体と人間関係を強化しながら調和させて、ストレス対処力と自己効力感を高めていきましょう。

早稲田大学大学院心理学専攻修士課程修了。コロンビア大学大学院社会福祉学研究科修了。M・S・W。北里大学にて博士(保健学)。現在文化学園大学名誉教授。日本健康心理学研究所所長。公益社団法人全国少年警察ボランティア協会理事。地域の健康教育実践や少年健全育成委員会委員等。主な著書に『健康心理学』『楽しそうにいきている人の習慣術』他多数。

6月15日(土)

藤原 章生
『世界を旅して知る人の心』
藤原 章生 ノンフィクション作家

初めての海外は23歳のインドヒマラヤ遠征でした。もっと世界を見たいという願いが叶い、アフリカ、南米、欧州に16年ほど滞在しました。その経験から考えたのが新刊「差別の教室」です。講演では差別を含め、海外で学んだ人の心について話します。



北海道大工学部卒業後、エンジニアを経て毎日新聞入社。南アフリカ、メキシコ、イタリアに駐在し64カ国で執筆。人物ルポ、世相を得意とする。
2005年に『絵はがきにされた少年』で第3回開高健ノンフィクション賞受賞。毎日新聞夕刊ワイド面に「イマジン~チリの息子と考えた」など連載読み物を執筆。『資本主義の「終わりのはじまり」』『ぶらっとヒマラヤ』『差別の教室』など著書多数。2024年4月までアフリカに長期滞在。

7月13日(土)

高橋 和也
『 若き日の羽仁夫妻の歩みと自由学園の教育』
高橋 和也 自由学園 最高学部長

自由学園は1921年に羽仁吉一・もと子夫妻によって創立され、2021年に創立100周年を迎えました。お2人の理念と実践は今この時代にもなお新しく革新的です。しかもその学校構想は創立の10数年前に遡り、そこではすでに生涯教育の学びの場も構想されていました。若き日の羽仁夫妻の歩みと自由学園の教育についてお話しさせていただきます。

1961年、埼玉県生まれ。自由学園最高学部卒業、早稲田大学大学院教育学研究科修了。世界新教育学会、日本ホリスティック教育/ケア学会、日本シチズンシップ教育フォーラム所属。2016年4月より自由学園 学園長

9月7日(土)

奈良 忠寿
『『自由学園南遺跡と縄文時代のくらしと社会』
奈良 忠寿 自由学園最高学部 准教授

自由学園南沢キャンパスには縄文時代の遺跡が埋まっています。そこでの生活はどんなだったのか?縄文時代と自由学園遺跡の特徴は何でしょうか。

1975年生まれ。東京都出身。明治大学大学院博士前期課程修了。自由学園最高学部准教授。東久留米市文化財保護審議会委員。大学在学中から東久留米市の遺跡調査に関わり、現在は自由学園最高学部生とともに自由学園南遺跡の研究を続けている。

10月19日(土)

岡田 淳
『先住民の知恵に学ぶ〜 自然との共生をめざして』
岡田 淳 認定NPO法人アースマンシップ 代表理事

便利さに囲まれた現代人がよりよく生きるためには自然とつながることがその鍵となります。 古来から大自然の中で生きてきた先住民たちが伝える知恵と技術にはそのヒントが隠されています。 今日の地球を見据えつつ、身近なところから実践できることをご紹介します。

幼少期より自然に親しみ、中学生以降は自然保護にも関心をもつ。 自由学園卒業後カリフォルニア州立大学、ユタ州立大学にて環境学を学ぶ。同大学卒業後、数多くの大自然や多民族との生活を経験。 帰国後、公私機関の環境教育や自然環境の専門学校設立に参加、カリキュラム作成・実習指導をする。 現在は「認定NPO法人アースマンシップ」代表理事。山梨、奥多摩を中心に、自分の命に自信を持って喜んで生きる世界を目指して活動を続けている。

11月16日(土)

LA祭
『LA祭』

私たちが日ごろ学んでいることを互いに紹介し合う他、皆が触れ合うプログラムを用意して、互いに交流する日です。 「LA協力委員会」「家族長会」が中心となり、皆のアイデアを取り入れて、午前、午後を通した選択クラスの展示や、ワークショップ、懇親の集いなどを計画します。

12月21日(土)

藤原 由美子
『ミツバチと人と自然環境』
藤原 由美子 一般社団法人・日本在来種みつばちの会 事務局長

ミツバチという生き物。その生態は不思議に満ちていて、とても興味深いものです。蜂蜜やミツロウなど多様な生産物を作り出し、受粉の働きにより作物や自然界の植物を育みます。しかし現在、気候変動や生物多様性の喪失によって、ミツバチや自然界に変化が・・・

1956年、神奈川県鎌倉市生まれ。慶應大学法学部を卒業後、会社勤務、南米コロンビア遊学を経て養蜂家と結婚し、岩手県盛岡市へ移り住む。岩手大学大学院で博士(農学)の学位を取得後、現在まで「一般社団法人 日本在来種みつばちの会」事務局長として勤務。岩手県環境アドバイザー。著書に「はちみつ」「ミツバチだいすき」(ともに福音館書店)がある。

1月18日(土)

原田 勝広
『世界情勢とSDGs』
原田 勝広 フリージャーナリスト

SDGsってなあに。地球環境?貧困?そう、今では小学生でも知っている話ですが、これ実は冷戦終焉の産物なんです。核戦争の危機が去って、周りを見れば地球も人も持続可能とは言えない深刻な状況にあることに気づいたのです。ウクライナ戦争でCO2削減策も後退です。世界はどこへ行くのか一緒に考えましょう。

1949年生まれ。上智大外国語学部卒業後、日本経済新聞社入社。主に国際畑を歩み、サンパウロ特派員、ニューヨーク駐在記者を経て、国連、NPO・NGO、CSR担当の編集委員として活躍。日本新聞協会賞受賞。2010年、明治学院大学教授に就任。専門は国連、グローバルガバナンス。現在、湘南医療大学で教鞭をとる。。

2月15日(土)

酒井 慎一
『地震がなぜ起きるのか、ほとんどわかっていない 』
酒井 慎一 東京大学 地震研究所 教授

日本人なら誰でも体験したことのある地震ですが、その研究は始まったばかりで、まだ不明なことだらけですから、どう対処すべきなのかもわからない。

東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 総合分析情報学コース 教授。(兼)総合防災情報研究センター。(兼)地震研究所。1992年 東京大学で博士(理学)。1993年 東京大学地震研究所 助手。2020年 現職

3月29日(土)

安部 智穂
『季節に寄り添う暮らしのヒント』森の恵みレシピから
安部 智穂 

春の芽吹きは力強く、夏の太陽は眩しく、秋の夜長はありがたく、冬の空気は清々しい。巡る季節に寄り添いながら、心を込めて営めば、暮らしはもっと楽しくもっと豊かになります。森に暮らして30年。季節に寄り添う暮らしのヒントをお話しします。

森の暮らし案内人。1994年タイマグラ[アイヌ語で『森の奥に続く道』という意]に、桶職人の夫と移住。山菜や木の実を採り、野菜を育て、保存食や発酵食にするほか、養蜂やカゴ作りなどの手仕事も大切にしつつ、季節に寄り添った暮らしを営む。近著に『森の恵みレシピ春夏秋冬』婦人之友社刊。1968年神奈川県生まれ 自由学園女子部67回生